ネタバレ!?蒼天の拳日記


毎週書くぞゴルァ


2002/11/15
第五十九話 惨劇のバス停!!の巻
拳王様フィギュアまだ買ってません。

上海駅では馬賊どもが暴れている。奴らは国民党の警察官を平然と撃ち殺し、武器を強奪している。駅前に何人もの警官の遺体が横たわっていた。
馬賊を送り込んだ章。国民党の元帥とは言え章も元々馬賊上がりの軍閥。国民党への忠誠心はなく、自分の軍が食えなくなれば何でもする男だ。
この大混乱でギーズが気にかけているのは日本軍の動きである。上海が混乱すれば自国民の保護と称し、上海を占領するだろうとギーズは読んだ。
煎じ詰めれば中国人同士の喧嘩、占領の為ののいい口実となりうる。「そうだろ……… だが今上海駅にはあの二人がいる……」二人とは拳志郎と葉だ。

「拳さんむやみに出ないでくれよ 奴らの武装はハンパじゃない」「おれは閻王地獄の門番だが 今日は上海の番人として門を開けてやろうか」
その頃太炎は五叉門党に幇会三宝の奪回を命じていた。幇会三宝とは烟(アヘン)・賭(ギャンブル)・娼(売春)で、この三宝の稼ぎが黒社会の幇の
すべてである。その上前をはねることで租界政府も章の西北軍も成り立っている。その総額は年に一億間を超えるという。現在の額に換算すると
二千億円になる。「おまえたちはそれぞれに馬賊どもを従えこの三宝を青幇から奪い返すのだ 皆ブッ放せ!!」「お任せを!」

バス停では紳士たちがバスを待っていた。そこへ小汚い小男たちがやってきた。バスに乗りたいらしい。列の一番前のフランス人が最後尾に並ぶ
よう注意を促す。フランス人は小男たちが上海は初めてと見て、地図をやった。しかし小男たちは字が読めないらしく、フランス人達はそれを知って
嘲笑した。「お話にならないザンス!! 帰りなさい田舎へシッシッ!!」「兄貴ィだってさー」「ああん!?」ズウンと現れたのは大男。彼らは馬賊
だった。それを悟ったフランス人は乗車賃を馬賊達に払おうとした。「全部だよ!字が読めたって死んだらおしまいよ」「ひん」馬賊はフランス人を
撃ち殺した。しばらくすると二階建てバスがやってきた。しかしどうやら様子がおかしい。方向転換をした後、バス停へ向かって来た。バスは停車する
どころかスピードを増し、馬賊の列に突っ込む!次々はねられる馬賊。「いらっしゃい 地獄の上海行き〜!!」運転手は拳志郎だった。ようやくバス
が止まり、馬賊が乗り込もうとすると対戦車ライフルのような機関銃が馬賊に銃口を向け待ち構えていた。そして馬賊を次々と撃ち殺す!撃ち終わると
立っている者は最早一人もいなかった。バスの中は葉をはじめとする武装した青幇で満員だったのだ。「ふ――― あらかた片づいたな 無法者には
………無法だな 拳さん」「さぁて次行くか!! 発射オーライ」

「もしもし あんちゃん………… もう一度援軍送ってくれ!!」「あ!?なんだって!?まだ小さいなこの電話〜!」

やっぱ休載後の蒼天は面白いな〜。馬賊ってちっさいのもいたのね。なんか牙一族みたいだ。あとあのイヤミみたいなフランス人は何打。
おフランスとかザンスとか。

2002/11/01
第五十八話 馬賊来襲!!の巻
拳志郎ペーパーフィギュア

章烈山が張太炎と電話で話している。火炎放射器を重たそうに担いだ男が章の巨大葉巻に点火し始めた。章に対して受話器が小さい所為か張の
喋っている事を良く聞き取れない。その横で必死に葉巻へ火をつける火炎放射器の男。ふいに章が顔を横に向け、葉巻をスパスパやるもんだから
火炎放射器男はたまったもんではない。煙の量と顔の大きさに圧倒されっぱなしだ。放射火炎男は火力をあげて早く火をつけようとした。張に
援軍の目印を教えろと尋ねられた章は、見ればわかると電話を切ってしまった。二人が電話で喋っていたその間、放射火炎男は煙でフラフラに
なっていた。そして「やっぱり大きいですね」とつい口を滑らせてしまうと、「おまえが小さいんだよ」と言った章に巨大葉巻を押し当てられてしまった。
「この電話をつくりなおせ!! 特注でな!!」

とある駅で援軍を待つ張。「見ればわかるなどと大雑把な わからね―――よ 大雑把なのは図体だけにして欲しいもんだ」と愚痴をもらす。そこへ
汽車がやってくる。「この中からどうやって探せっていうんだ!?」汽車が止まりドアが開くと人が降りてくる。が、煙の所為でよく見えない。
「ああ!?どれだ――!?」煙が晴れると駅員(のような警察のような人)たちが驚いた表情をしている。銃で武装した異様な男たちが降りてきたからだ。
「こ こらー貴様らー何のつもりだ 武器は預かる!そうでなければ一歩も上海に入れんぞ」と駅員たちが銃を向けると、男どもはギョロと睨んだ。
その中の一人が前へ歩み出てくる。「おお〜あんたいい拳銃を持ってるねー 俺のと交換しよう なあたのむわ」「なっなにを馬鹿な早く武器をすべて
地面に置け!!」「あ そう」駅員に怒鳴られた男は、自分の銃をクルッと回転させるて駅員を撃ち殺してしまった。それを合図に他の男どもも一斉に
銃を発砲、駅員を皆殺しにした。「へっ馬鹿はどっちだあ」「俺ら馬賊は銃がなけりゃ寂しくて夜も眠れないだあ」馬賊は駅員の死体から銃や服を
剥ぎ取った。どうやら汽車にはこの馬賊たちしか乗っていないらしい。「奴らは華北や満州の馬賊ですね 金や女のためなら親でも殺す連中ですぞ」
「ふっ 面白い!………その気持ちよくわかる!!」張は馬賊が気に入ったのか、急に馬賊たちの前に飛び出した。「よく来た男ども!! 俺が
紅華会の張太炎だ!! いいか――っこの上海には女・金この世の欲望全てがある そいつを俺たちがつかみ放題 つかみ取るんだ!! 荒ぶる
欲望の炎を燃やし尽くせ!!例えこの上海を血の海に沈めてもだ!!」張の演説に心を揺さぶられたのか、馬賊たちは「うおおおぉ〜!!」と
雄たけびをあげる。その一部始終をバーで見ている二人の影、拳志郎と葉だ。馬賊たちに怯えるマスターは「すいませんが今日はもう店閉まい
です あんな連中に乗り込まれたら…一発でつぶれてしまう あんたらも怖い目に会いたくなかったら早く逃げて!!」と言ったが、拳志郎は酒を
飲み干すと「なぜ逃げる!?」と聞いてくる。「もう一杯!! これだから上海は面白いんだよ」

火炎放射キタ━━━━━(゚∀゚)━━━━━!!!!コパ―ってのは呼吸音なの?とりあえず章と放射火炎のやり取りはギョウコ様のオマージュ
っぽかったなあ。あと馬賊は花慶辺りに出てきそうな感じ打。なんとなく。

2002/10/25
第五十七話 紅華会の黒幕!!の巻
ホクサイは蒼天のあらすじ書くの辞めたそうです。私も辞めたいと言ったらあべぎゃ殿から「最後の砦だからヤメンナ」とか脅しっぽい御言葉を戴いたので書きます。

フランス租界公共墓地ではソフィーの葬儀が行われていた。ソフィーの墓に花束を投げ入れるギーズ。国を無くし追われた者たちの安息の地を
見つけると決意を新たにした。青幇の者たちも次々と花束を投げ入れる。涙ぐむ葉に潘が拳志郎は?と尋ねると昨日から姿をくらましてしまった
らしい。しかしソフィーの死を誰よりも悲しんだのは他でもない拳志郎である。拳志郎には閉ざされた心を開かせる、不思議な男だ。
「‥‥‥‥‥‥なんかあの人の目は人の気持ちを癒す力があるもんな」「あいつより哀しい目をした奴は居ない… あいつの目を見たら誰だって
自分の哀しみがちっぽけに見えてしまうものさ」「最強の暗殺拳の伝承者という宿命は… この文明社会では我らでは計り知れぬ重荷かもしれんな」
突然、ドオーンという轟音が鳴り響く。ギーズの護衛に来ていたフランス兵たちは戦争化と喚く。海を見ると日本の戦艦が大砲をぶっ放していた。
これは拳志郎の仕業だった。弔砲でソフィーの死を弔うとの連絡がフランス軍にあり、ギーズたちには今まで秘密にしておいたのだ。弔砲など
大統領並の追悼である。空砲は何度も放たれた。船の上には拳志郎が立っていた。「これくらいでよろしいか?」と日本兵が尋ねてくるも「いや 
もっとやってくれ」と気がすむまでやるつもりの拳志郎。「あんたねぇ」と日本兵が怒りかけたその時、後ろから肩をポンとと叩く者が。北大路剛士だ。
「私からも頼む」と北大路が言うと北大路財団のあなたの依頼ならと敬礼をし、空砲を放ち続けた。「お手を煩わせて申し訳ない」拳志郎が一礼する
と「気にするな」と北大路は答えた。今の日本は覇道を求め、アジア人同士で殺しあう事となる。じきに上海も多くの地で染まる、そうなれば日本へ
帰るかと北大路は拳志郎に尋ねたが、朋友と何処かに居るであろう玉玲、この身は彼らにくれてやる、運命のままにと拳志郎は答える。
拳志郎の義を目の当たりにした北大路はならばと紅華会の黒幕の名を告げた。紅華会の黒幕は元北洋軍閥にして国民党西北軍総司令・章烈山元帥。
章が紅華会の御大で張太炎の兄でもあった。

陝西省 西安――
意外に手強い青幇のために上海に援軍をくれとの太炎の要請を紅華会らしき手の者が章元帥の元にやって来ていた。「遠路はるばる来たのだ 
まずは乾杯でもしようじゃないか」とショットグラスを手に取る章。老酒なら毎晩瓶ごと呑むというこの紅華会の者、そんな小さいグラスでは足りぬ
からおかわりしてもよろしいかというようなそぶりを見せた。ふいに章がヌ〜と立ち上がる。意外と背が高いようである。「まっまあ一杯」とグラスを差し
出す章。紅華会の者は少ねぇ〜な〜と思いながらもグラスを受け取ろうとするが、なかなか手が届かない。気付けば章の手もグラスもかなり
大きい。紅華会の者は章がテーブルの遠くに居たために本当の大きさがつかめなかったのだ。「最高級のウィスキーだ一滴たりとも残すなよ」章に
してみればショットグラスだが、普通の人間から見ればバケツほどの大きさもある。中国では飲み干すのが乾杯の礼儀、しかし酒に強いこの紅華会
の者でも飲み干せるわけがなかった。「も も もうだめ死む…」「死ぬ前に一言いっとくわしはな… 大きい!と言われるのが 大っ嫌いなのだ」
「おれに大きさを感じさせるな!!!」

北大路久々。章はでっかい奴だったのか。今までの原哲夫漫画の法則で行けば、でかい奴=見掛け倒しってのが多かったですが果たして章は
どうなんでしょう。でかいことがコンプレックスってのは初めてのキャラクターかな。あ、花慶の蛮頭大虎が子供の頃、でかいゆえに山の鬼が捨てた
子とか言われてたり、人をなでたつもりで殺しちゃったなんて例があったか。

2002/10/18
第五十六話 北斗の生き様!!の巻
雷神一号出てますな。今月下旬発売予定の「北斗の拳200X ラオウII」は11月中旬に延期だそうで。

拳さんが居ましたと潘たちが居る部屋へ青幇の者が飛び込んできた。桃華荘に居ると聞いたギーズは席から立ち上がり、そこへ向かおうとする。
しかしそれを葉と潘が止めた。敵討ちなんかやくざ者の仕事だとそれぞれ銃を手にする潘たち。「あんたには俺たちには描けない大きな夢を見るの
が仕事だろ 拳志郎だってそのために一人でいったんだ」「お…おまえたち…」

桃華荘――
「ふっ北斗神拳は女を殺さないか…… 笑わせるなぁ〜! 梨花をかばいながらこの俺とどう闘う気なんだ!?」「それぐらいが丁度いいハンデ
だろ!!」「甘いな本当に! 女のことは下半身だけで考えてりゃいいんだよ!」張が無数の手刀を放つ!「むぅん!!」拳志郎はそれを全て防ぎ
きった。「お おう!」「どうやら おまえの脳味噌はマラにしかないようだな」「それで充分だろ―――!!」今度は無数の蹴りを繰り出す張。
「ふん うあぁたたたたたあぁ!!」「ありゃあ りャりゃりゃりゃ!! りゃあ!!」拳志郎と張の脚が拳が激しくぶつかり合う。二人の間に
いる梨花には一発も当たらずに戦いは続いた。ふと張が身を引く。「ほほぅ 大したもんだ俺の拳をよくかわしたなぁ〜」「おまえもだ!」
「だがやせ我慢も大概にしておくもんだ」気付けば拳志郎の体中から血が溢れている。傷口が開いてしまったのだ。「ほら〜 見てられんなぁ〜」
「こんなのは屁でもねぇ!! てめえビビったかコラ!」「おお〜 がんばるねぇ〜そんなに強がるなよ〜」拳志郎の肩から血が噴出し、身体がグラと
よろめく。張は玉玲のために部下たちを半殺しにし、そしてまた潘玉玲の復讐のために上海に戻ってきた拳志郎の生き方を馬鹿だと思いつつ、
面白いとも思っていた。傷だらけの死にかけ男を倒しても俺の拳が泣く、命を預けてやると張はその場を去ってしまった。緊張感から開放され膝から
崩れ落ちた拳志郎。最早立っているのがやっとだったようだ。「あんた だ 大丈夫!?」という梨花の問いかけに、拳志郎は微笑みながら「ああ」と
答えた。「あんた…… 泣かせる男だよ…」梨花は拳志郎を抱きしめた。

張が桃華荘から出ると曹家拳の者たちが待っていた。「おら車だ」「へへ… お早いお帰りで…」張が人力車にドスと座ると棒を取り出し、車を引く
僧の頭をポンと叩いた。「よし次行くぞ」「へっ!?今日はまた一段とお元気で」そういう僧の頭の左側を張はコツツンと叩く。左側は陳家荘、という
意味らしい。しかしそこへは三時間はかかる。「いまからあそこは〜」と僧が言いかけたが、張の顔を見るなりハッとして「行きましょう!!
出発進行!!」と車を引き出した。「ん!? おっ なんだよおい ちょっとやられてるじゃねえか」張の脇腹から血が滲んでいた。「いてて くそ強ええなあいつ」

また持ち越しだ〜。(汗)今回面白かったのはコツツンのハゲです。ハートブレイクハゲにそっくりだから。でも張との関係がアインとアインドーザー
運転していたハゲに似ている罠。以上。

2002/10/04
第五十五話 北斗曹家拳の闘気!!の巻
書くことないから前置きなし。

太炎を挑発する拳志郎。拳志郎の自信は北斗孫家拳の狂雲を倒したから思い上がっているのかと太炎は思った。「お前の思い上がりは見当違いも
いいとこだ」「間違いはねえよ おれはケガ人だがお前相手なら腕一本足一本でだけで 遊んでやる!!わかったか 来い!!このヤロウ!!」
尚も挑発する拳志郎。穏やかな太炎の顔が厳しい顔に変わる。「後悔させてやろうか!!」しかし梨花は拳志郎の体を心配し、闘いを止めようと
する。太炎は拳志郎に惚れたのかと梨花をせめる。突然、梨花はソファーに隠してあった銃を取り出し、太炎へ向けた。「いつかあんたを殺そうと
思ってた その時が来たようね!!」梨花は本当に拳志郎に惚れたのか、と太炎は思った。拳志郎は梨花の体ではなく、心を抱いてくれようと
した。太炎よりは生きる価値がある男だと梨花は言い切った。実に面白いな、と太炎は気を溜めだす。閻王を殺る前の肩慣らしに撃てと言う。
引き金を引こうとする梨花。その瞬間、太炎は掌から気を放ち、銃口は天井へそらされた。発砲された弾は当然天井へ当たる。北斗曹家拳は、
剛の拳と言われるがその本質は一打必倒の頸力以上にその気力にある。気力で銃口を揺らす事はたやすいのだ。梨花は何度も発砲するが弾は
悉く外された。「遊びはこれまでだ」太炎は一気に間合いを詰め、貫手で梨花の鳩尾を貫く!しかし、貫手は寸前で拳志郎に掴まれた!!
「ふ〜! 遊ぶ相手が違うだろ」「女を見殺しにしてその手を離したほうがいい」「なに!?」「あ!?」「わが拳は気力合一!発頸に込められた闘気
はおまえの拳を貫通しおまえの肉をそぎ落としその骨を砕く!」太炎の手を掴んでいる拳志郎の手が徐々に蒸発していく。太炎の手から放たれる
闘気は、触れていないはずの梨花の胸へ穴を付け始めていた。太炎は、女に惚れれば心に隙が生まれ、上海で生き残れないと言い放つ。
その時、拳志郎の腕に力がこもり、太炎の闘気を止めた。「いいか聞けボケ 北斗の拳は女を殺さない!! おれは女を愛す!!そして生き残る!!」

北斗三家拳ってみんな闘気でなんやかんやするんですかね。闘気で弾道を操るのが孫家で、そらすのが曹家か。劉家は何打。
しかし、拳さんは不利な状況で闘うのが多いな。梨花かばい続けて闘うのか。さらに北斗の拳のサンヴァカ兄弟ん時みたく座ったままだし。(汗)
でもやっぱり意外とあっさり勝っちゃうんでしょうか?

2002/09/27
第五十四話 剛獣の花嫁泥棒!!の巻
6ページのJRAの広告見て、飲んでた野菜ジュース噴出しましたが何か?

キセルで一服する拳志郎。梨花に何があったのか聞かれ、あの病室爆破のことを思い浮かべて頭に血が上った。「女でも盗られたの?」
「………… あんた…… やけにいい勘だな」「ふふ あいつのあだ名は花嫁泥棒の張… 他人の女を略奪するのが好きな獣… 有名な話よ 
あいつに奪われ地獄に堕ちた女は数知れないわ」梨花も張に略奪された女の一人だった。結婚式の当日のことである。交産銀行御曹司との
結婚式場で張一味が現れ、車の運転手と御曹司を目の前で殺されたのだ。「あいつに奪われた女が……なぜ地獄に堕ちるかわかる?」
「………………」「この店でも私の客は………実は太炎だけ あいつが手をつけた女を口説く勇気がある男なんて この上海にはいないからよ」
そう言うと梨花は脱ぎ始めた。「どう…冥土の土産に口説いてみる?」「……………… 無理はよせ…… あんたの目は悲しすぎる」「!」
「だが… 俺で良ければ抱いてやろうか」「……………… あんた…」口付けをしようとする二人。「だが…… その前に盛りのついた獣を始末して
からだ」「は!?」部屋にはいつの間にか太炎の姿があった。太炎に怯え拳志郎から離れようとする梨花だが、拳志郎はそれを引き止める。
「あんたが考えている以上に 俺は強い!!」太炎は足元に横たわる一星に目をやった。「やるね〜おまえ さすが北斗神拳の伝承者霞拳志郎」
拳志郎はソフィーの死を思い浮かべる。「おいきさま なぜ ギーズの妹ソフィーを爆殺した」太炎は愛や情に目がくらんだであろう拳志郎達を爆弾で
試したのだという。「どうやら喧嘩の相手はガキか!! 他人のものを見境なく欲しがるのはガキだけだ お前のおかげで歩くのも面倒だ来いよ!
太炎」「ガキだと?」「北斗曹家拳 遊んでやるよ!!」

太炎の女漁りの仕方がまんまユダ+ジャギだなあ。拳さんのキセルの吸い方は慶次入ってるし。歩くのも面倒ってゲイラ様じゃないんだから拳さん。(汗)
なんか最近蒼天の楽しみ方が原哲夫漫画のオマージュ探しになりつつある。

2002/09/20
第五十三話 張太炎を追え!!の巻
正直、最近これの更新しんどい。(汗)

大新世界に棺に納めれた宋達の遺体が。乗っていた車もある。宋は死の間際に血文字であるメッセージを車の窓に残していた。『五叉門党』と。
ギーズは張が上海奪還の為に曹家拳の男たちを呼び寄せたと読む。「これからが紅華会との全面戦争だ! ヤツら一人たりとも生かしておかん!!」
ソフィーを失い怒りをあらわにするギーズの肩を潘はグッと押さえ、「あんたの妹の仇は とってやる!」と言った。「ところで父ちゃん………拳さんは!?」
と子英。どうも女郎屋へ行ったらしく、葉に上海一の高級娼館を聞いてきたらしい。

上海一を誇る高級娼館 桃華荘。松葉杖をついた拳志郎が門前払いを食らっていた。店の大男が殴りかかってきたが、店のドアごと松葉杖で軽々と押し飛ばす。
「なんだどおしたこら〜!!」「おい ここは女郎屋だろなんで男ばっか出てくんだよ 女だせ!」拳志郎は次々出てくる男どもを張り倒して奥へ進む。
拳志郎はとある部屋へ案内された。「あんた……… 本当に日本人!?」とベッドの上の女に聞かれる。日本人は部屋に入るなりやりたがるのが
多いので、一服している拳志郎を不思議がっていた。この女が上海一高い女らしい。「出せるの?」と女に聞かれると拳志郎は棒を出した。
「そこじゃないわよ」と女が言うとそれは一物ではなく金の延べ棒数本だった。「つりはいらん!」「ふっ 面白いわねぇ いいわ 梨花よ」
女はベッドから立ち上がる。拳志郎は張の名を口にしたが、梨花はしらを切る。そこへ五叉門党らしき僧侶が念仏唱えて現れた。
梨花は張が予約済みなので勝手な真似をするなと言う。「おい生臭坊主!人の魔羅の世話でも焼いてろ!!」「そうよ邪魔しないで私この人に
興味があるの」「そうはいかん!」とこの一星と名乗る僧侶が拳志郎に襲い掛かる。拳志郎は振り向き様の裏拳で一星の顎を砕く!
が、「ふふなんのこれしき」と顎を直し、拳志郎の肩に掴みかかった。拳志郎は「今の俺は虫の居所が悪い! 遊んでやる気にはなれん」と
言うと、「ほぁた」と一星の肘を蹴り折った。「ぐぼばっ…」「さあ話せヤツの居場所を!」「うぐぐ ひ…秘孔を突いたか さすがは北斗神拳伝承者 
だが」と一星は自らの首を突き、自決してしまう。「死んでも吐かぬか」「太炎なら毎日ここへ来るわ」梨花は拳志郎の傷口から流れる血を舐めた。
「あなた強いのね あなたみたいな男初めてよ 抱いて」「悪いな 俺は太炎と兄弟になる気はない」

ま だ ひ っ ぱ る ん で す か
引っ張ってもバトルは結構あっさりやっちゃうんだよな〜。金もゴランも霊王も紅華会幹部も。まあコミックスでまとめて読む分にはちょうどいいのかも。
門前払いのところでCブルーのイ・レ・テ・ア・ゲ・テのハゲを連想した。この回のCブルー読み直したら正直、今回の蒼天よりギャグが冴えてると
思いますた。(爆)

2002/09/06
第五十二話 死の宣告!堕天掌!!の巻
小学館のMy First BIGというバンチワールドのようなコミックスがありまして、阿弖流為U世が登場しました。GOTTAが休刊してGOTTA COMICSが
入手しづらい今、読んでない方は買ってみてはどうでしょうか。などと薦めてみる。コラムも付いてます。
来週のバンチは蒼天休みですが、センターカラー特別企画として蒼天の拳7の謎が載るそうです。

道を行く一台の車の前に三人の僧侶が立ちはだかる。「坊さんだめだよ!!通行料でも取る気かい?」とウィンドウから顔を出したのは、青幇の
宋全徳だ。「お前は青幇の宋全徳か」「ああそうだよ サインでも欲しいのか なんてな――――うははは―――っ 聞いたか?兄弟たち俺も有名に
なったもんだね」「ああ兄貴スゲェな」などと宋たちが冗談を言っていると僧侶たちは念仏のようなものを唱えだした。そして車を囲みだしたかと
思うと、杖をクルッと回転させ、シュカ と車のドアごと宋を貫いた!「北斗曹家五叉門党 華北より青幇を屠りに来た」

煙が立ち、瓦礫となったソフィーの病室。ギーズは鉄筋のような物の下敷きになっているソフィーを発見する。「ソ ソフィー!!」ギーズは鉄筋を
押しのけた。よく見るとうつ伏せになったソフィーの背に鉄棒が刺さっていた。そこへギーズをかばった拳志郎も立ち上がった。拳志郎の肩と背にも
尖った石が刺さっていた。ソフィーを抱いたギーズが拳志郎に目をやると、拳志郎は首を横に振った。助からない、という意味だろう。
「せめて…… 痛みだけでも……」拳志郎はソフィーの痛みを和らげる秘孔を突いた。不意にソフィーは震える手で口紅を引いた。「……き 綺麗に
…… 引けたかな…?」「ソフィー…………お前…」「ペーターが…… ペーターが待ってるから… こ…んな顔じゃ… 恥ずか………しい」
ギーズはサーベルを抜くと鏡代わりにソフィーの顔を映す。「見えるか…? ほら 綺麗だよソフィー」ソフィーはニコリと微笑んだ。「に 兄さん」
「ん!?」「兄さ…んに…… あ あの人…を 会わせ………たかっ… …た」そういうとソフィーは息を引き取った。拳志郎が外の陳たちを睨む!
これでフランス軍とも戦争になるとビビる陳。「紅華会という仮面を剥ぎ取った… 魔獣の真の姿に恐怖するのは…奴らだ!」そう言うと張は
妙な構えを取り始め、「日本で惰眠をむさぼった北斗神拳など この手で屠ってくれるわ!」立てた親指を下へ向けた。「堕天掌……!死の宣告…」
(奴が放っていたのは… 北斗曹家拳の魔性のにおいだったか…)拳志郎は肩に刺さった石を掴み、怒りを込めて抜き取った!
「この肉体の痛み… いやそれ以上に砕け散った魂の痛み… わからせてやろうか!!」石は握り潰され四散する…。

バトル前に休みとは引っ張りやがるぜ。五叉門党ってのは黒夜叉みたいな位置づけですか?頭のてっぺんの魔法陣みたいのは何か。
男じゃん拳の100人目はリュウケンを意識しているのか。羽根田式健康器具社歌は何なのか。
宋の顔が中坊に似ているのは気のせいだろうか?あと口調と帽子がホルホースっぽいので、蒼天がアニメ化したら声優は是非若本氏にやって欲しいと思いますた。

2002/08/30
第五十一話 天国と地獄!!の巻
巻頭カラー久々にキタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!!携帯用シールキタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!!漫画家インタビューも久々にキタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!!

ソフィーが記憶を取り戻した。喜びのあまり車を急がせるギーズ。陸軍病院へたどり着くと玄関には拳志郎が待っていた。拳志郎はマルローが
仕出かした事を話す。「う…ぬう… マルローの奴生かしてはおかん!」「気にするなもう始末はつけた」「! ……………… お前って奴は…」
「それより早く妹に会ってやれ」二人はソフィーの病室へと急いだ。病室へ向かう途中、二人はウェーブのかかった長髪の男とすれ違う。ギーズは
そのまま病室へと向かったが、拳志郎は足を止め、男に声をかけた。「ちょっとあんた!」「は!? 私!?」「そうあんた! どこかで会ったか?」
「ふふ〜ん それはないね」「あんたさ俺と同じにおいがするんだよ」「ほぉほぉ〜う 同じねぇ…… ははは悪いねぇ今日は掛け持ちの用が
あってね 今お見舞いの花を置いてきてこれからすぐに葬式なんだ」「………………」「怖い顔だねぇ」男はそう言うと腕に抱えた花束から花を一輪
取り出し、拳志郎の胸元へ刺した。「そんな顔してるとモテないよ 閻王さん!!」「!!」「あんた紅華会とケンカしてんだってねぇ 新聞で見たよ〜
」「…………」「頑張ってねぇ〜」「!」

ギーズがソフィーの病室の窓の下へ着くと、窓際にソフィーが立っていた。ソフィーもギーズが来た事に気付く。「はっ に 兄さんっ」「ソフィー!!
わ わかるのかわかるのか…兄さんと!」ソフィーはコク‥と頷いた。涙が溢れ出すギーズ。「ソフィー… 兄さんとわかるのか…」「兄さん…… 
会いたかった…」「ま…待ってろ今そこに行く!」ギーズは駆け出した。「ふふ 何を慌ててるの…兄さんらしくないわね 私はもう どこにも行かないわ」
病室の机に誰かの見舞いの花が置いてあった…。

病院の外にイタチの陳がいた。ウェーブのかかった長髪の男、すなわち張の帰りを待っている。「さあ今度は葬式の始まりだ」「え!?」陳が振り向くと
車内には張の姿が既にあった。「張兄貴お戻りでしたか いや〜目論見どおり!あとは…」「すでに花は用意してある」

ギーズがソフィーの病室のドアの前へたどり着いた。ドアノブに手を伸ばすギーズ。だが、拳志郎がいきなりそれを制止した。「ぬ!? どうした!?」
「まて このドアから奴のにおいがする…」「何!? 何を言ってるんだ」(何だ…? 何かが…俺に告げている……ここを逃げろと…)
「花のにおい……… 奴のにおい……… ニトログリセリンのにおい…… ダイナマイト!!」「な!?」
机の花に時限式のダイナマイトが仕込んである!「そ そんなまさか! バカな」そういうギーズを拳志郎は無理やりドアから引き離した。「は 離せ!!」
ドゥァン大きな爆音を上げてソフィーの病室が吹き飛んだ!!「時間通りだ… 愛は人を盲目にする 俺たちの世界じゃ一番危険な
感情だ 気をつけて欲しかったなぁ〜」笑みを浮かべる張。「……………… …………うう うあぁ……… ソ… ソフィ――!!

ユダ以上の策士張。いいですな、こういう悪役。北斗の時、レイ死亡後はストーリーに全く必要なくなったアイリは、今だったらこういう風に
決着つけたかったのかな〜と思いますた。あと最近陳の人相がよくなってるのは気のせいですか!?

2002/08/23
第五十話 追憶の彼方に!の巻
表紙です。記念すべき五十話です。来週は携帯用シールが付くそうです。なんか佐竹が蒼天絶賛してます。そういや文庫版北斗の巻末に佐竹のコメント載ってたっけ。

デスクに足を投げ出し、くつろぐマルロー。張に穴を開けられた眼鏡に指を出し入れして不思議がるも(これなら閻王も怖くねぇな)と思っていた。
そこへ部下がやってきて、ソフィーが記憶を取り戻して失踪したと報告する。驚いてバランスを崩し椅子から落ちるマルロー。「やばいじゃない!!」
ソフィーはフランス租界沙発花園の廃屋となった洋館にいるという。そこはギーズとソフィーの生家だった。二人は上海生まれのフランス人だ。
「彼女を連れ戻しましょうか?」「…下がれ! 下がれと言っておる」「は はい」「ちょっと待てぇ!!」「はひ!?」「この事まだギーズ大佐の耳に
入れるな!!」(やばいぞやばいぞやばいぞぉ知れたらギーズに殺される)

その頃フランス陸軍病院では拳志郎がソフィーの毛布の匂いを嗅いでいた。匂いで探し当てる為に。

そしてフランス租界沙発花園の生家でソフィーは、大きな肖像画をじっと見つめていた。「パパ…」ガラスが割れた窓からヒュウーと風が入り、
カシャーンと物音がした。そして足音がソフィーへ徐々に近づいてくる。カチャとドアが開いた。「パパッ!!」「そうだよ〜 私だ〜 パパだよ〜!!」
入ってきたのはマルローだ。「あ… あなたは………」「パパだよ〜!!」「ちがう!!あなたは…シベリアで… ペーターは!?………私のペーター
はどこ!?」やはりソフィーは記憶を取り戻している。マルローはそばにあった置物に手を伸ばし、スゥ〜と振り上げた。そしてブンとソフィーの頭
めがけて振り下ろされる!が、届いていない。何者かがマルローの頭を掴んで持ち上げていた。「人の記憶に文句があるのか?」
「ああ あるねぇ!!こら 手を離さんかタカイタカイ…じゃない! わしを誰だと思っておる仏租界警察刑事科長のマルローだぞ!!」
「お前が誰だろうと悪はワルだ!!関係ねぇ 女の記憶を蘇らせたのは俺だ俺に文句があるのかい?」拳志郎はマルローを床に叩きつけた。
ビタァン「ぷぎょわ!!」拳志郎はおまえが何故ここへ来てソフィーを殺すのか聞いた。シラをきるマルローだったが、意志に関係なく事実を
喋りだす。マルローは秘孔解唖門天聴を突かれていた。ギーズが目障りだったマルロー達は妹を誘拐し、上海を去るよう脅すつもりだった。
だが、ペーターがソフィーを逃がしてしまったため、ペーターを殺した。これを聞いて身震いするソフィー。それを見た拳志郎はマルローの後頭部の
秘孔を突き、解唖門天聴の効果を解除した。「それ以上喋るなすべてはお前が仕組んだ事だな?」「ちっ違うんですよ私はただソフィーを保護しに
来ただけ!私はこの娘のパパとして…」「それ以上… 喋るなと言ってるんだ この野郎―――ッ」怒った拳志郎は、マルローの顔面を蹴り飛ばした。
「へびぁ」壁の方へ吹っ飛んだマルローはそのまま動かなくなった。ふいに拳志郎の下へ歩み寄るソフィー。人形を抱き、「私たちの 赤ちゃんよ
 ペーター」と微笑んだ。(お 俺をペーターと勘違いしているのか…)そう思った拳志郎の頬を涙が伝う。
ああ… この子を連れて行こう…… お前の兄さんの所へ……

解唖門天聴キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!!けど、意思とは関係なく口を割るのはいいとして、逆らえば肉体は毛根にいたるまで血を噴出して
崩壊するのでは?あ、あれか。秘孔は気の送り加減と突き加減で効果が変わるってやつか。つーか拳王様の突いたのは解“口亞”門天聴で、
微妙に字が違う罠。
どうでもいいが、毛布の匂い嗅いだ拳さんがちょっと変態入ってるっぽい思ったり、マルローが援交目的でパパと言ってると思った私は阿呆ですか?
とりあえずパパの肖像画がナイスミドル過ぎですた。

2002/08/09
第四十九話 奇跡の前兆の巻
蒼天四巻は買われましたか。買った人は帯取ってみてください。奴らがいます。(汗)カバーデザインした人はある種、神。
応募者全員サービスのフィギュアが届いた方がいるみたいですな。私はまだですが。とりあえず今週のバンチのプレゼント応募するぜ。

港が見えるとある公園。子犬に餌をやる男がいた。フランス租界公董局で秘書をやっている除詠進である。イタチの陳がその男を張っていた。
「兄貴!! 兄貴!!あに!?」陳が車中の張に声をかけると車は激しく揺れた。紅華会が潰れるかの瀬戸際に女を抱いているのである。
このままではギーズの秘書を捕まえるチャンスを逃してしまう。「兄貴!出て来て下さい!!もう行っちゃいますよ!」陳は車の窓を叩いて喚いた。
すると女の足が窓にへばりつき「いく――っ!!」と声が返ってきた。どうやら果てたようである。陳は急がないとと催促するも、再び激しく動く。
そうこうしているうちに除は公園を去ろうとしていた。それを追う張の車。女たちが降りてきたかと思えば除を無理矢理社内に引きずり込んだ。
「いらっしゃ〜い」一物も隠さず座っていたのは勿論張。張は除に頼みがあると言った。しかし役人らしい台詞で断られてしまう。張は女に「首を
まわせ」と命令し、除の顔を横に向けさせた。そして張は後頭部にある秘孔を突いた。北斗曹家拳九神奪命である。「お前はもはや俺の僕だ 
ギーズを殺せ!」そう言って張は除に拳銃を渡した。

フランス陸軍病院
看護婦がソフィーの病室へ入ると拳志郎が立っていた。看護婦は拳志郎のくわえている煙草を取り上げる。「ここは病院ですよ」「ああ!すんません
ね…」ふと拳志郎は、記憶を無くした者はどんな夢を見るのかと看護婦に尋ねる。「心を開けば……… 癒しようがあるものを」看護婦は拳志郎の
目を見た。「優しいのね あなた」拳志郎は照れ隠しに頭をかいて見せた。「また様子を見にくるよ」拳志郎が去ろうとしたその時、ソフィーが腕を
掴んだ。そして一言、「ペーター…………」と呟いた。死んだ恋人の名を呟いた。奇跡が起ころうとしている。

フランス租界公董局
「大佐 本国から郵便物が参っております」「うむ 机の上に置いて行け」ギーズがそう言っても除は去ろうとしない。ギーズは窓に映った除に目を
やると除が背後から拳銃で狙っていた!ギーズはとっさに身を低くし、サーベルを除の胸に投げつける!!「除 なぜお前が ぬ!! こ これは!!」
「の 脳を 操る男が……」「!!」「大佐 気をつけて」

張って結構策士っぽいですなあ。しばらくは策でギーズや拳志郎を間接的に攻撃するんでしょう。自分で戦うの嫌いそうだし。
しかしカーセクースなんて青年誌だからこそできるネタですな。描写は曖昧になってますが。リプレイJはほとんどモロだけど。(汗)

2002/08/02
第四十八話 英雄好色!!の巻
いよいよ来週蒼天の拳第四巻が一週間後に発売されます。

西湖のとある邸に紅華会の生き残りたちが食事をしている。しかしマルロー刑事科長は今置かれている立場をわかっているのかと憤慨していた。
ギーズと閻王が上海にいる限り上海は青幇の手に落ちる。食事などしている場合ではない。紅華会の生き残りたちはこの杭州にいる二番頭の男を
上海へ連れ戻して青幇との戦争の陣頭指揮をとってもらおうとやってきたのだ。だがその二番頭の男、随分の好色で、抗州随一の色町・汪荘の女
たちとやり尽くすまではなにもしないらしい。「やっぱりバカですネ」と今まで死んだ頭と同じではと思うマルロー。「だがな今ややつらを倒せるのは
兄貴しかいない!!」と陳。「そんなバカな! そんなオ○○コヤロウに何がデキルンデスカ」このマルローの言葉に紅華会は言葉に詰まってしまった。
そこへ「おいおい随分しみったれてるねぇ君たちィ だめだな〜暗いな〜クライクライ〜」と妙に明るい男が現れた。この男こそ紅華会二番頭張太炎
である。「陳!それに同志たち!いいものをやろう」という張の言葉に陳たちがわくわくするも取り出されたのは精力剤だった。「これ一粒で男根は
剛槍と化すのだぁ!!」一同はガックシした。「さあ女はすでに用意してある 今夜は存分に試すがいい レッツトライレッツゴォゴ―――ッ」ヤる気
満々の張。そこで陳に「兄貴 霊王も死んだんだ」と言われると、張は目を光らせる!「うっ くく きたきたぁ―― 見よ!!この威力を」と先程の
薬で一物を隆々とさせていた。思わず「お お〜スンゴイ棒!!」と声を上げる紅華会。みかねたマルローが「このバカ」と言いかけるも陳の鋏の義手
で尻をつままれ制止される。「同志たちよまた明日会おうさらばだ」張が去ろうとすると陳を振り切ったマルローがついに叫んだ。
「ちょっと待たんか―――!!!」マルローは張の無責任さを指摘した。すると張はさっきの明るい表情とはうって変わって眉間にしわを寄せる。
「無粋 あまりにも無粋」そういうと張は右手の人差し指と中指を立て、マルローの眼鏡にピタ‥と止めた。そして二本の指は眼鏡をスウと突き抜け、
マルローの両目を貫かんとしている!「兄貴!そいつは殺しちゃダメだ―――っ」陳の制止の声に張は指を抜いた。眼鏡にはぽっかりと穴が開く。
「ギーズと閻王が 死ねばいいのだろう? そろそろ抗州女にも飽きてきたところだ 我が北斗曹家拳で 
一汗流すのも一興だな!

上海――フランス陸軍病院
ギーズは拳志郎に願いをひとつ聞いてくれと頼んだ。拳志郎は新国家創造を手伝えと言うのかと思ったがそうではなかった。ギーズの願いは、
全ての難事が終わるまでソフィーを安全な場所へ隠してくれないかと言うのだ。「お前は妹の場所を誰にも白状しない… そして 誰もお前を白状
させる事はできない もはや 俺はこの世にソフィーしか肉親がいないのだ」ギーズの言葉を黙って聴いていた拳志郎はベンチに座るソフィーの
前に立った。拳志郎をみて怯えるソフィーだったが拳志郎の優しい眼差しをみると、体の震えが止まってしまった。拳志郎はソフィーの頬に触れる。
するとソフィーは眠るようにベンチに横たわってしまった。記憶を取り戻す経絡秘孔・忘神を突いたのだ。「そんな 北斗神拳は病をも癒すのか」
「病は癒せても心は癒せない ソフィーの心を癒すのはお前の笑顔だろう ギーズお前の笑顔を見せてやれ そして旅立ちの前に別れを告げろ」
「では… では俺の願いを聞いてくれるか!」「俺も友もお前には助けられた お前はもう俺の朋友だ」

北斗曹家拳キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!! 陳とポグポグ君イキテタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!! 記憶を取り戻す秘孔キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!!
張も道士と同じ芸当ができると言うことは、できない拳志郎より強いんでしょうか。とりあえず薬に頼ってヌドォンするようでは慶次には負けてるか。
ギーズが北斗神拳は病をも癒すのかと驚いてましたが、孫家拳には医療的な発展が全くなかったんですかね。あとギーズに腕輪切りにされた黄の
腹心の張はどうなったのか。さて来週のバンチは合併号なので250円です。なんか蒼天とAHと521のキャラグッズのプレゼントがあるらしいです。

2002/07/19
第四十七話 安息の地を求めての巻
来週は蒼天休み。かわりにフィギュアとかの情報載せてくれればいいんだが。

上海黄浦江に日本海軍第三艦隊旗艦 海防艦出雲が。艦内にはあの北大路剛士の姿もある。軍上層部は、英米との全面戦争へと向かいつつあり、
満州へのユダヤ人移住計画は利用価値のないものになってしまった。日露戦争のとき、アメリカのユダヤ人銀行家が戦費捻出の為外債を買って
くれなければ日本は戦うことすらできなかったという。戦争をするにしろ回避するにしろユダヤ人の力が必要なのである。財界だけでなくユダヤ人の
アメリカマスコミ界での力は絶大で満州へのユダヤ人移住計画を実現すればアメリカのマスコミは日本を歓迎し世界の世論すら変えられるだろう。
そんな問題の中、計画立案者の北大路意見はというと、「私が一番恐れることは… これから起こる戦争の果て 我々は国を失うかもしれないということです」
戦争によって日本が滅びることも否定できないというのだ。国を失い帰る国のない民族たちの国を作るのが北大路の使命。
満州以外に作るとするならば…上海だった。「そのために 私はここに来た!!」

車で移動する拳志郎とギーズ。ギーズは拳志郎に会わせたい人物がいるという。ギーズと北大路を結ぶ者。拳志郎にはそのことを話しておきたいと、
向かった先はフランス租界のフランス陸軍病院だった。屋上には人形を抱いた女性と看護婦の姿があった。看護婦はギーズに気づくと軽く会釈を
してその場を去った。ギーズはバラの花を女性の髪にさすと女性はニコ と微笑んだ。どうやらこの女性が拳志郎に会わせたい人物らしい。
「この女には記憶がない」ドイツで異人種間、特にユダヤ人との結婚を禁じるニュルンベルク法が公布された。このユダヤ人女性はドイツ人の恋人と
この上海へ逃げてきた。しかし恋人は旅の途中で死に、身篭った子、そして記憶をも失った。「しかしなぜ遠く離れた上海へ?」「ヨーロッパはもはや
ユダヤ人にとっては安息の場所ではない」ユダヤを弾圧し再軍備を宣言したヒトラー。このままではヨーロッパはヒトラーの手に落ちてしまう。
そして多くの民族が行き場を失うだろう。「そうか……… あんたと北大路を繋ぐ夢は…」拳志郎がそういいかけたとき、女性が人形を落として
しまった。それを拾い上げようとする拳志郎。が、女性は「だめ やめてぇ〜っ」と叫びだした。「私の赤ちゃんを 奪わないで!!」
どうやら取られると勘違いしているらしい。ギーズは女性をグッと抱きしめ「大丈夫だ…………大丈夫だよソフィー この人は敵じゃない」となだめた。
「なぜこの女の名前や素性を?」ギーズは記憶を失う前のソフィーから男と逃げる事や子を身篭った事も手紙で知らされていた。ソフィーはギーズを
頼ってこの上海にやってきたのだ。「こいつは… 俺のたったひとりの妹なのだ!!」「では…あんたも ユダヤ人だったのか」
「ソフィーはお前の恋人玉玲と同じだ 愛するものもその記憶すらも奪われて…… ただ悲惨な運命に翻弄されている」そう言ってギーズは涙を流した。
「俺は軍人… 戦って死ぬのは本望だ だが ソフィーたちの安息の地はどこに……!!」

今回はなんとなくレイとアイリみたいな感じですな。とりあえずギーズ大佐の企む野望の理由がわかったと。

2002/07/12
第四十六話 桃源郷の夢!の巻
蒼天四巻、八月九日発売です。買いませう。

馬賊の攬把・王は秀宝を自分の元へ呼びつけた。先の日本軍から逃げ遅れた馬賊の救出劇を老人・郭から聞かされたのだ。王は、
無理はするなと秀宝に忠告する。が、秀宝は攬把も同じ事=老人や子供を置き去りにしなかっただろうと言葉を返した。「ふうむ…
じゃがな」と言葉を濁す王に秀宝は、記憶を失った自分を助け平原で生きる術を教えてくれた、だから命を賭けてこの馬賊の部隊を守る
ことが攬把への恩返しだと言う。それを聞いた郭はいい跡継ぎができましたなと涙ぐんだ。王は手を差し伸べ秀宝を傍へ寄らせた。
日本軍勢力は強まるばかり、抗日馬賊である王の部隊への大掛かりな討伐作戦は抗日勢力への見せしめ、必死の日本軍から逃げ切る
のは難しい。王は、いざとなったらキタオオジタケシの元へ行けと秀宝に言った。阿片から兵器製造まで扱う日本の財閥の総帥元へで
ある。王の部隊はかつて満州の張作霖の正規軍だった。だが日本人が満州を奪った所為で王の部隊は流浪の旅団となってしまったのだ。
そんな日本人の元へ行けとはどういうことかと秀宝は思った。キタオオジは平原で王と同じ夢を見た朋友だと王は言った。二人が見た夢
とは、馬賊、ヨーロッパやソ連のユダヤ人のような流浪の民の安息の国・桃源郷を建設することだったのだ…。

上海のとある料理店。そこにギーズと北大路物産上海支店長熊笹徳三郎という男が居合わせていた。拳志郎を陰ながら助けてくれたことに
北大路は感謝しているという。拳志郎が上海に来たことで青幇は復活し、上海は浄化された。「これでまた一歩桃源郷の夢に近づきました
ね」「うむ 残された時間は少ないがな…………」二人は青幇復活と夢のために乾杯をしようとした。そこへ料理を持ったウェイターが
やってくる。しかし何か様子がおかしい。「乾杯するには早すぎるぜ」とウェイターの後ろから紅華会の残党らしき男数人が姿を現した。
潘の天下もギーズが死ねば三日天下と踏んだ紅華会はギーズを消しに来たのだ。グラスを持ったギーズの手が動く。が、パンダのような
隈取の男に拳銃で手のひらを打ち抜かれてしまった。「その手で得意のサーベルを抜かれたんじゃかなわねぇ」「!」「さあ 自分の死に
乾杯するんだな」拳銃の引き金にかかったパンダ男の指に力が入る。そこへどういうことか、上海蟹が飛んできた。パンダ男の頭を挟む
蟹。「だれだカニ!?」振り返るとそこには妙な格好した酔っ払いが蟹の老酒漬けを作っていた。その酔っ払いは蟹を返せとパンダ男に
詰め寄った。パンダ男はあっちへ行けと追い払うも、酔っ払いは老酒持ってこいと余計に絡みだした。拳銃をちらつかせても一向に
去ろうとしない。「…おいてめえ俺はプロの殺し屋だぞ」「あ〜っ?俺はプロの酔っ払いだぁ〜」「酔っ払いにプロもアマもあるか!
バカヤロウ 死ねぇーっあっ!?」パンダ男が撃とうとした瞬間、酔っ払いは銃口をおちょこで塞いだかと思うとそのまま銃を取り上げ、
「はいー!!」と声を上げてパンダ男の頭部に勢いよく銃を振り下ろした!血を噴出して倒れるパンダ男。残りの紅華会も蟹の鋏に
額や目を貫かれて次々と倒された。「どお?」とギーズに話しかける酔っ払い。「ん どおって?」「俺って気づかなかったかね」酔っ払いの
正体は拳志郎だった。「ああ気づかなかったよ拳志郎」「ふふ そうか前に一度変装を見破られていたからな」拳志郎はギーズを守るために
傍に潜んでいたのだ。借りを返すためと潘や葉を助けてくれた礼だという。これはよいところでと、名詞を拳志郎に差し出す熊笹。北大路は
拳志郎が日本を発つ前に「地獄まで追いかけ恩を返す」と言っていた事を拳志郎は思い出した。「名前熊笹っていうの?」「はい!!」
「ふ――ん あんたパンダに喰われなくて よかったねぇ〜……笹だけに」

北━━━━(゚∀゚)━━━━!!!大路がここで絡んでくるとは見抜(以下略)
王攬把の描き込み加減が凄まじいですな。ところで上海蟹の鋏って額に突き刺さるもんなんデスカ?あれは拳志郎が投げた勢いもあるのかな。
では。

2002/07/05
第四十五話 出会いと別れの酒場の巻
お久しぶり。雷神定期購読の締め切りが八月三十日(金)まで延長しますた。

体から血を噴き出し倒れる中尉。おのれとばかりに軍曹の命令で一斉にライフルを構える関東軍。しかし秀宝は不敵に微笑んだ。
軍曹は再度撃てと命令するが兵たちは誰一人撃とうとしない。そして一人の兵がこう叫んだ。「軍曹殿――ッ 我々は引き金を引くことができませーん」
軍曹は50対1の勝負に何故と問い詰めると、兵はプルプルと震えながら軍曹の後方を指差した。いつの間にか関東軍は馬賊に取り囲まれてしまっていたのだ。
「ノコノコ姿を現したのはあんたたちの方よ」圧倒的な騎馬数に包囲された関東軍は最早手も足も出なかった。秀宝は、逃げ遅れた老人に
手を差し伸べ、自分の馬の後ろに乗るように言った。「わしらみたいな足手まといのために…… こんな危ない真似を…」老人が涙ながらに
感謝すると秀宝は「大袈裟だな」とニコリと微笑んだ。(霊王よ…よくぞこの娘を連れて来てくれた…この娘は… わしらの救世主じゃ)

上海 大新世界――
紅華会の御大と二番頭以外あらかたかたずけた青幇。そんなヤクザの抗争を嫌う為か、拳志郎の姿は見当たらない。「玉玲さんも生きてたと
あっちゃ 拳さんにはもう上海にいる意味は…」「どこにも行かせねぇよ」「えっ」「今度こそあいつに借りを返さなきゃ この潘光琳の男がすたる」

とある一軒のバーに拳志郎の姿があった。グラスを磨くバーテンが拳志郎のほうへ目をやると誰もいない隣の席に一杯の酒が置いてある。
「こちらのグラス誰かお連れさんがみえるんで?」とバーテンが聞いても拳志郎は答えない。バーテンが再びグラスを磨き始めると拳志郎は
クイと酒を飲み干し、タンと音を立ててグラスを置いた。「そのままにしといてくれ 二度と会えない朋友のためのものだ」拳志郎の目は
悲しみに満ちていた。すると「ならば儂が霊王の代わりに馳走になるかの〜」といつかの道士が現れた。またしてもこの道士の気配に
気付かなかった拳志郎。やはり幻か。あれは神だったのかも知れないという狂雲の言葉を思い出した拳志郎は、バーテンに俺の隣にいる奴が
見えるかと尋ねると小汚い爺さんが飲んでますよと答えた。酒を飲み干した道士は馳走になった礼にと人差し指を立てた。道士は奇妙な
呼吸をすると人差し指をグラスにピタと当て、そのままプシュと指をグラスに突き刺した。指はスーッとグラスを貫通していく。
「拳志郎お前にこれができるかな?」道士はグラスから指をスゥと抜いた。グラスには見事に穴が二つ開いている。「北斗の拳はまだまだ奥が
深い 指突ひとつをとっても神域に至るは至難の業よ これよりこの大陸で出会うがいい… 強き男たちに… 極められるかのう……
最強の道を…」と道士に言われた拳志郎はピッと指を突き立て、「いいか爺さん よく見ておけ」と道士とまったく同じことをしようとした。
スゥとグラスを指が貫く。しかし貫いた箇所からひびが入り始め、グラスは粉々に割れてしまった。拳志郎が横目をやるとすでに道士の姿は
なかった。拳志郎が「ここにいた爺さんは?」とバーテンに尋ねるも「えっ何のことで? 今日はずっとお客さん一人きりですよ」
どうやらバーテンは道士がいたことを覚えていないらしい。商売上がったりと言ったバーテンは穴の開いたグラスを不思議そうに
覗き込むばかりだ。「ふ――― まだ…この上海から離れられないか………」

やはり秀宝は玉玲なのか。道士はバーテンの記憶を消したのか。っていうかバーテンはミスタービーンことローワン・アトキンソンにしか
見えません。昨夜私は某チャットでミスタービーンは水虫薬を歯磨き粉と間違えて歯磨きしていたとか発言したばかりなんですけど。(汗)
しかし最近ここしか更新してねえなー、では。


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