ネタバレ!?蒼天の拳日記


毎週書くぞゴルァ


2002/06/21
第四十四話 美しき馬賊!!の巻
どうも。来週また休みだよ。蒼天。

新聞に田の死亡記事が掲載された。田だけではなく、紅華会の幹部が昨夜であらかた暗殺されている。カルネも暗殺された。新聞はまるで紅華会の
死亡広告、否、青幇の復活広告のようだった。潘の邸には青幇の幹部たちが列席していた。今日が青幇復活の日として集まったのである。
潘に「みんなに特別の料理を用意した 存分に楽しんでくれ!」といわれた幹部たちはいっせいに料理のふたを開けると、なんとそこには金塊が。
それでかつての子分や死んだ者の葬式代にしろという潘の計らいであった。幹部たちの目が潤んだ。しかし一人だけ様子がおかしい。スキンヘッドの
周の前には金塊ではなく死んだ田の鋼鉄のヅラがデンとさらにのっている。これは何かの間違いかと尋ねる周だったが、潘は間違いないと答える。
潘と周は兄弟分の同格のはず。なのに末席に座らされ祝いの料理がヅラとはおかしい。「絶対間違いだよね〜」「いや 間違いじゃねぇよ!!」
周は自分が紅華会と内通していたことをばれたのかとあせった。「そのヅラの持ち主のところへご丁寧に青幇の構成員の名簿を届けた奴がいると…
田の子分がゲロッたよ」という潘の言葉に幹部たちは一斉に周を睨み付けた。周はおもむろにヅラをかぶり、苦し紛れで「どお似合う?」と苦笑して
見せた瞬間、懐に手を伸ばした。それと同時に二丁の拳銃が発砲される!「うわっ」しかし弾は全てヅラに弾かれてしまった!!「あらコレ本当にいいね」
さらに発砲してみせるのは葉である。「ははははは 当たらない当たらない」またもヅラで弾を弾く周。だが早撃ちの名手、葉から逃れきれる
はずがなく、肩口と胸に弾が命中した周は絶命した。「ふっ 死人にヅラなし!…ってな」「さあ乾杯だ 青幇の血の掟と俺たちの上海のために!!」

その頃拳志郎と子英は別室にいた。子英は子供のくせにウィスキーを飲んで既に酔っている。「玉玲さんってさ… 今どこで何をしてるんだろう…」
「……………… 天使のような女だ… 記憶を失ったとはいえ きっと修道女にでもなってるだろう」

中国 河北省――
関東軍が馬賊を捕らえていた。四個大隊五千人を投入し一ヶ月もの間千五百人の馬賊を追うも、捕らえたのは逃げ遅れたたったの十人だけだった。
「ふへへへあんたらの狭い日本の感覚じゃ この大陸は制すことはできん」と捕らえた馬賊の老人に笑われる始末である。馬賊は女頭目によって
まとめられているらしい。(きっと天を衝くような大女に違いないな!)と関東軍の中尉は想像した。そして見せしめにと子供を処刑しようとする。
馬賊の老人が子供を見逃すほうが日本の軍人として面目が立つと割って入るも、中尉は馬賊討伐など蝿を叩くのと同じ、殺せる時に殺さねばと喚いた。
「だがなお前らの女頭目の居場所を教えたら見逃してやらんでもない」「あ〜それはできないなぁ 死ぬまで女のケツを追いかけ回るがいい」
憤慨した中尉が全員の首を落とす命令を出しかけたその時、一頭の馬が乱入してきたかと思うと、馬の陰から銃を構えた美女が現れた!
女頭目・李秀宝である。「いい女じゃねぇか! この女のケツなら 追いかけ回し甲斐あるねぇ〜」といやらしい笑みを浮かべ、「とっ捕ま…」と
飛び出しかけたら、秀宝の機関銃で蜂の巣にされてしまった!「あの世でブタのケツでも追いかけな!」

葉さんカコイイ!!スキンヘッドの周は誰かに似てると思ったらガンダム0083のデラーズ閣下に似てますな。(汗)いや、この人かも。
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2002/06/14
第四十三話 慈悲深き報復!!の巻
久しぶり。今週の表紙は蒼天です。潘のカラー絵は初めてですな。

豪華客船のこれまた豪華な客室で美女をはべらせ酒に酔うのはジャン・カルネ。そこへ一人のボーイがシャンパンを運んできた。カルネが目線を
やると、シャンパンは立った一本しかない。「ボーイ!!それはよく冷えてるだろうな」とカルネが言うと「ぬるければ黄浦江に捨てるぞ」と
カルネの頭部に何かを押し付けた。「う〜ん冷たい」至福の笑みをうかべるカルネ。「どうだぁよく冷えてるだろ?」とそこには潘の姿があった。
カルネの頭部に押し当てられている何かは銃口である。銃口はカルネの顔を撫で、口の中へ入ってきた。よく冷えた鉛の弾丸を飲ませてやるというのである。
「青幇からの餞別だ たっぷり味わえ」「う゛〜っ」ボォン

フランス陸軍情報武官シャルル・ド・ギーズ大佐 邸
フランス租界警察のマルロー刑事科長があせってバルコニーへ現れた。カルネが殺されたことと武装した青幇が上海に集結していることを報告に
来たのだ。マルローは軍の出動を要請したが、ギーズはあっさり断った。「フランス本国政府にとっても好都合だろう 紅華会や汚職警官たちが
一掃されるのだからな!」

鼻歌交じりに田が風呂場に入ってきた。汗をかいても一糸乱れぬ鋼鉄のヅラ。かつてはヅラがバレるのを恐れ、他の者とは時間をヅラしていた。
ヅラなだけに。ちょっと重いのがチャーミングなヅラ。早速湯船に入ろうとする田。しかし頭を48度以上傾斜してしまったため頭からダイブ!!
それを見た部下たちは湯船で泳いでいるのかと思ったが、様子がおかしいのに気付き、すぐさま田を担ぎ上げた。逆ギレした田に殴られる部下たち。
(くそてめえーがそんな重いヅラかぶんなきゃいいーんだよお)今度は普通に湯船に浸かれた田。しかし後ろにもたれかかりすぎて、またも頭が
沈んでしまった!再び部下に担ぎ上げられる田。「親分もうお上がりになった方が……」「バカヤローマッサージを呼べぇ! このところ肩が凝って
しょうがない」
マッサージ台にうつ伏せになって待つ田。しばらくすると「お待たせしました」との声が。「おう!やってくれ 首だ首から
肩にかけてしいっかり揉み上げてもらおうか」「へい」「いいか手ぇ抜くんじゃねぇぞ てめえの指が折れるまで揉み上げろ」「よかろう」
マッサージ師が指の関節をコキッコキッと鳴らし始める。そして、ズボッと奇妙な音が。指は田の肩へめり込んでいた。
さらにバコォンと肩が外れてしまった。次はボンという音とともにひざ関節が外れた。
マッサージ師の正体は拳志郎だった!!拳志郎は田の味方のはずの狂雲を無慈悲にも殺したことに怒っていた。助けを呼ぶ田だが、部下たちは
拳志郎の手により既にあの世行きである。紅華会が殺した青幇は一万を越える。拳志郎は朋友の思いが報復のために自分を上海に呼び戻したと
言う。慈悲を乞う田。拳志郎は「ああいいよ俺は慈悲深い お前の好きなだけフロに入れや」と田の頭をおもむろに掴み、湯船へ投げ飛ばした。
沈む頭。肩と膝を砕かれ正に手も足も出ない田!腹筋で起きようにもヅラが重過ぎた!!
紅華会 三番頭 田学芳―― 五時十三分 溺死

休み明けの原先生って何でこんなにやってくれるんでしょうか。(爆)
田の死に様のあれは男塾のパクリではないのか。あと部下の「てめえーが」は何処の訛りなのか。田はなぜいい湯だなを歌えるのか。
カルネの「ボーイ!!」でCYBERブルーを連想したファックヤロウは全国で何人いるのか。なぞは深まるばかりです。(汗)
カルネと田の次はどんな野郎が待っているのか楽しみですなあ。では。

2002/05/31
第四十二話 皆殺しの挽歌!!の巻
応募者全員サービスの北斗フィギュア三体セットの〆切は六月六日(木)ですのでお早めに。
私も早速応募券を切り取ろうと先週号と先々週号を引っぱり出してきたら、なんと先週号の応募券が
何者かに引きちぎられていました。応募券の組み合わせは自由らしいので、
今週号をもう一冊買ってきます。皆さんも応募券がちゃんと付いてるバンチを買いましょう。っていうか引きちぎっていった奴は氏ね。バンチ買えや。
今週になるまで確認しなかった俺も俺だが。(汗)

上海 フランス租界公董局のジャン・カルネ巡査総長の元へシャルル・ド・ギーズ大佐が訪れていた。ギーズはフランス本国からの召喚状を渡しにやってきたのだ。
紅華会との癒着について査問したいらしい。カルネの誕生会に黄西飛が送った金、それも上海市民から徴収した金を受け取ったことが本国の新聞に
載り、市民団体が大騒ぎとなったのである。警察とヤクザの癒着となれば政府も黙っているわけがない。
そこでギーズはカルネの偽造パスポートと南米行きの船券とトランクいっぱいの金を用意していた。ほとぼりが冷めるまで静養しろと………。

教会では潘がキリスト像の前で跪き、手を合わせて祈っていた。「そいつに祈るのはやめた方がいい」と言われ、潘が振り返ると「どっかの悪党は
そいつに祈ってたが死んだぜ!」現れたのは拳志郎である。「霊王は!?」「死んだよ」「………そうか」足が悪い潘は拳志郎に手を貸してくれと頼んだ。
拳志郎は右手を差し出すがギブスだったので、こっちにつかまれと左手を差し出した。しかし左手も先の狂雲との闘いでボロボロである。
「お前もボロボロだな」そう言って潘は拳志郎の左手首を掴んで立ち上がった。潘が柄にもなく神に祈っていたのは玉玲がこの痩せた裸の神が
好きだったからだという。玉玲に祈りを捧げていたのである。拳志郎は、今度は玉玲を殺さなかった芒狂雲のために祈ってくれと言った。
玉玲が記憶を失い何処かで別の人生を送っていることも潘に告げる。狂雲が玉玲を殺したと見せかけたのは執念深い紅華会から守るためでもあったのだ。
潘はすぐさま玉玲を探させようとしたが、拳志郎は自分たちの血みどろの運命に再び玉玲を巻き込むことを良しとしない。
「俺はまたきっと玉玲に巡り会う 会うべき時に会うべき場所で……」「拳志郎…」「俺はただその運命の旅を…… 行くだけだ!」
「親分」と青幇の者がやって来た。「例の司祭が懺悔室に入りました」「!」「たしかに 今はまだ玉玲に見せたくないものが多すぎるな」

例の司祭は黄が死んでから商売上がったりであった。次の親分をこの教会へ引き込もうかと画策すらしている。そこへ潘が懺悔室へやって来た。
潘は、これから青幇の仲間たちを虐殺した紅華会や租界警察を皆殺しにすると言ってきた。司祭はナウゲッタチャ〜ンス!!とばかりにいつもの
調子で遠回しに金を要求してきた。潘は金の延べ棒を五本も差し出す。さらに調子づく司祭。そして「おおっミラクル神はお許しになりました
おやりなさ〜い気が済むまでバァーンバァーン」「そいつが気前がいいな」と潘はライフルに弾を充填する。手始めに始末したい者がいると。
司祭はどーぞお答えた。その始末したい者とは黄とグルのインチキ司祭。この司祭は青幇の懺悔の内容を紅華会に密告し、間接的に殺していたのだ。
それってアタシ?と気付いた司祭は「お待ちなさーい!! か か…神はお嘆きです ノォ――!おやめなさい」「金ならまだあるぞ」潘は更に延べ棒を
五本投げ出した。「も もももうケッコウ」「遠慮すんな金さえ払えば神様は何でも許してくれるって黄の野郎が言ってたそうだ」「うぐ!!」
「そっそれは何かの間違いです神はお金では動きませんダメです」それを聞いて潘光琳は銃口を司祭の頬へ突きつけた。「ひ〜たったっ たすけてぇ〜」
「神に頼めよ」そして教会内に一発の銃声が鳴り響いた…。潘が教会から出ると、カルネが船に乗ったとの報告が入る。
「今夜…… 上海は血の朱に染まる!」

司祭ニイイチンスラ。拳志郎に前歯折られていたはずだが、あれは差し歯か?
バンチ巻末のモッチーこと持田編集者の似顔絵と司祭が一寸似てるのは気の所為ですか?(爆)
ギーズ大佐はまた何か企んでるよ〜。あ、来週は蒼天お休みですので。

2002/05/24
第四十一話 運命の旅!!の巻
男たちの好日青年編が終わっちゃったよウワアァーン!!!!

「何をしている! 早くいけ!! もう爆発するぞ!!」出血多量のため、最早立ち上がることすらままならぬ狂雲。「気をつけろ階段では奴らが銃口を構えている」
狂雲の忠告を聞いた拳志郎は「うむ では…」と突然窓を蹴り破った。ビルの下の蘇州河へ飛び降りるというのだ。狂雲の「よせ」と言う言葉も聞かず
狂雲を担ぎ上げた拳志郎は、煙草を大きく吸って吐くと「行くぞ!!」と走り出した。

その頃、田達はエレベーターに乗り込んで脱出を図ろうとしていた。チィン「お きたきた急げ!」と田の部下たちが乗り込もうとすると、
「まて!! お前たちは階段で行け」と田が言い出した。行きは全員で乗ってきたのにおかしな事を言う。田はヅラの秘密がバレる事を恐れ、
部下を置き去りにしようと考えたのだ。絶対喋りませんと部下たちが誓っても何の事かなとしらばっくれる田。「ヅッ ヅラの事ですってば―――っ」
「それを言っちゃあ… おしめぇよ!」無情にもエレベーターのドアは閉ざされた。

ダァン 窓から一気に飛び降りる拳志郎。その直後ドグワァンと爆音と爆風を巻き上げて最上階が爆発した!!田の乗ったエレベーターも途中、
落下するようなかたちで一階へ着いた。「ぐへぁいてててぇ チクショウちょっとやられたっ―――――― は 頭は 一糸乱れてなぁ〜い」

着水した拳志郎は今にも息絶えそうな狂雲に話しかけた。「へ…へへ …あの道士の言った通りだ」狂雲が喋り始めた。病が狂雲を蝕み始めた頃、
一人の道士が枕元に現れたという。その道士は狂雲を見て、哀れと涙を流した。その道士は、狂雲に死兆星が見えていることを知っていた。
「…拳を磨き続けた男よ 命を削りお前のために泣いてやれるのはこの儂だけじゃ お前は死を前に… 何を望む?金か 女か?」道士の問いに
狂雲は少し考え、答えた。「ふ…北斗最強が俺の望み! 願うは北斗神拳伝承者との対決!!」その答えに道士はフニャ〜と笑みを浮かべると
狂雲の眉間を人差し指で素早く突いた。狂雲は間合いを破られたことと全く動けないことに驚愕した。道士は「お前に今しばらくの命を与えよう
しばし楽しむがいい北斗の… 運命の旅を!」そう言って笑った…。

この話を聞いて拳志郎は、かつて出会ったことのある歯の欠けた薄汚い爺さんを思いだした。あの道士はは幻だったのか、拳志郎が呟くと狂雲は
神だったのかも知れないと否定した。光琳と玉玲を殺す運命だったが二人とも殺さず、運命が変わったことにより望みが叶った。
「俺は運命を楽しんだ… 悔いはない」「!! おい死ぬな!!」「け…拳志郎………お前の…運命もも変わったはずだなぁ」
「玉玲の居場所だが…」「ん!? どこにいるんだ?」「教えない」「!! おい」「ふふ…お前も命をかけて強く願え! そうすればいつか玉玲と出会う
だろう…それが運命の旅だ… そ…それを」狂雲は北斗七星を指差した。「あそこ…から見物させてもらう…… …拳志郎お前も… 運命の旅を楽しめ!」
「狂雲 !! …バカヤロウ… …なんて別れの挨拶だ狂雲…」

芒狂雲死す。第二部完と言ったところでしょうか。漢の死に様、原哲夫真骨頂ですな。
あの道士は神なのか。そんなことは神が(以下略)。ラオウ様はあんな爺さんと闘おうとしていたのか。(爆)
で、田は何時死にますか?イタチの陳は?ポグポグ君は?
確かに俺達はバンチだ。ヴアー。コト。

2002/05/17
第四十話 紅華会来襲!!の巻
お久しぶり。祝!一周年。なんか北斗フィギュアが急に充実してきそうな予感。しかしRAIJIN年間定期購読は正直キツイと思いますが。(汗)

橋を渡る数台の車は平安飯店の前に止まると、マシンガンを手にした男達が降りてきた…。

玉玲拳志郎の手の届かないところで人生を送っている。玉玲は二度と拳志郎を愛せない。だが、生きていてくれさえばいいと拳志郎は涙した。

車でやって来たのは紅華会の田とその部下達だった。閻王と霊王が闘っていると聞き、やってきたのだ。出迎えた店員は田の頭部を見て我が目を
疑った。田の「ホテルのスカイバーで閻王と霊王が闘っているのか」という質問に答えることよりも、田の頭部に注目してしまったのだ。
そんな店員を余所に「閻王も霊王も一緒にぶっ殺せばいい」と部下達の士気を高める田。そこへ店員が閻王に掛かった賞金について尋ねてきた。
目線は矢張り頭部だ。田も今度ばかりはその目線に気付き、「人の目を見て話をできねぇ奴は信用しない!」と店員を射殺!しかし本心はヅラを
疑う人間のようだったからバレる前に殺したのである。

拳志郎の鼻が、狂雲の耳が、それぞれ田達の気配を悟った。少しの長居の所為で出口を封じられたようである。と、突然ドア越しからマシンガンが
発砲された!反射的に壁に隠れる二人。銃弾の嵐がやむと、田が頭突きでドアをぶち破って現れた。部下達は流石とばかりに感心した。
が、単にヅラが重くて頭が下がっただけだったらしい。何とか部下に頭を持ち上げさせる田。「ん!?お前… 誰だ!?」一服する拳志郎は
鋼鉄のヅラ男が田だと気付いてないようだ。三番頭の風格が備わったお陰で見違えているのかと、田は調子づく。が、「お前カッパの田≠セろ
ほらカッパハゲの………」と一番言われたくない言葉を返されてしまった。さらに「どうしたんだよお前それ 頭に何のせてんだぁ…………?」
と、とうとうヅラがバレてしまった。いや、ヅラはとっくにバレているのだが、指摘されてしまったのは初めてなのである。ぶちきれる田。
思わず数個の手榴弾をケンシロウ目がけてぶん投げた。しかし田は手榴弾は投げてから十秒で爆発することと、ここが最上階であることをすっかり
忘れており、部下に言われて漸く我に返って退却した。俺達も逃げるぞと手榴弾をドアへ蹴り返す拳志郎。しかし狂雲はお前だけ行けと言う。
様子がおかしい。なんと拳志郎との闘いのダメージの所為でマシンガンの弾を避けきれなかったのだ。どうせ死ぬならお前との闘いで死にたかったと悔やむ狂雲。
「バカヤロウ!! あんあヅラヤロウの手榴弾に殺られたんじゃ……… 洒落になんねぇぞ!

記念すべき四十話目で田のコントもってくる原先生に乾杯。(爆)
またしても理不尽に死んでいく髭キャラ。蒼天では美髭=ナイスミドルではないんですな。ぐはー。
今週のバンチはフィギュアの所為で読みづらいと愚痴りつつ、さらば。

2002/04/30
第三十九話 悲しき子守唄の巻
決戦は金曜日!バンチは毎週金曜発売になるようで。全国一斉発売らしいです。これで地域によって発売日がずれたりしないらしい。ウマー。
RAIJIN COMICSが5/17(金)発売と書いてあるページと大爆走発売中と書いてあるページがあるのはなぜだ。あと北斗百傑ポスターって余ってるのか。

誤って器以上の欲を持てば全てを失うことになる。器以上の奥義を手に入れるため阿片の力を借りた狂雲も同じだ。彼の身体は崩壊寸前、もってあと数ヶ月の命。

「なるほどお前の狂気の…… そのにおい物質≠フ正体は… 死!! 死の匂いであったか!!」哀しい目で狂雲を見つめる拳志郎。狂雲は「なにを」と立ち上がろうとするも、膝が震えて思うように立てない。
狂雲はもう闘える身体ではないと拳志郎は見抜いた。例え仇と言えど同じ北斗の男として病んだ者とは闘えない。「もし俺と闘いたければ 病を癒せ!俺はどこへも逃げたりしない」そう言って拳志郎は、
この場を立ち去ろうとした。それを聞いた狂雲の顔から狂気は消えていき、「玉玲は生きている」と一年前に起こったことを語りだした…

日本が領土的・経済的支配を拡大していったのに対し、上海では組織的な抗日運動が激化、義挙と呼ばれる爆弾闘争が頻発し、多くの人々がそれに巻き込まれていた。
赤子を抱き子守唄を唄う玉玲の元へ景が大慌てでやってきた。「玉玲さん逃げろ! 潘親分やみんなは霊王にやられた!! い…今すぐここから」言葉の途中でドスッと音がした。「うっ は…早く…」
景の胸を何者かが背後から貫き手で貫いていた。「狂雲!」自分を裏切り日本人に走った代償だと玉玲を殺しにやってきたのだ。「私は拳志郎を愛したことを決して後悔しない そのためならどんな罪でも受けます」
「いい心がけだ」「でも 少しだけ待って…この子が この子が…… 息を引き取るまで……」よく見ると赤子は大怪我をしている。この赤子の両親は爆弾闘争に巻き込まれて死に、この赤子自身ももうすぐ死んでしまう。
せめてこの赤子だけは眠るように死なせてあげたいと再び子守唄を唄い始めた。「死んだわ……… 眠るように………」玉玲は大粒の涙を流した。そんな彼女をみた狂雲は殺すことが出来なかった。だから…

「玉玲の記憶を奪った 玉玲は生きている!生きてはいるが 玉玲はもうお前を愛せない! それが お前たちへの復讐だ!!」

またもラオウ様のオマージュかと思いきや、記憶を奪っていたとは。カイオウか。死環白ではないにしろ、どうしてもヌメリを連想してしまったあなたはヌメレンジャー!!
先週に続き今週も理不尽に死んでいく髭キャラは何かの伏線かと思いつつ、では。

2002/04/23
第三十八話 野望のための贈り物!!の巻
バンチ創刊してもう一周年が経とうとしております。はやいもんですな。来週は合併号なので再来週は休み。
5/17(金)発売のバンチにはケンシロウフィギュアがつくそうです。これプライズ品のものですな。肩当と靴がアニメ北斗1っぽい。

穴が開いた狂雲の掌からとめどなく血があふれる。狂雲はその穴を覗き込むようにして思わず「な なんだこりゃ」と喚いた。秘孔変位が破られた訳がわからないのだ。
納得いかない狂雲に拳志郎が説明する。孫家拳はいわば闘気を操る拳、己の気を操り気の道ともいえる経絡秘孔の位置も自在に変えることは当然の奥義。
だが己の医師では変え得ぬ秘孔奇穴もあるのだという。拳志郎はタバコをくわえ、火をつけた。「さて… 聞かせてもらおうか…玉玲の事を!」拳志郎は狂雲と拳を交えて見抜いていた。
狂雲は玉玲を殺してはいない。「今どこにいる?」拳志郎が訊ねると、ならばもう一度秘孔を突いて白状させてみろと身構える狂雲。拳志郎は地面に捨てたタバコを踏み潰して火を消すと、
腰を落とし、構えた。狂雲が先に仕掛ける―――。

大新世界に三台のトラックが止まっている。ギーズが手配したものだ。荷台には大量の阿片が山積みになっている。驚きのあまり声も出ない光淋。「野望を手にするための贈り物だ」
数年かけて軍や租界警察が押収した阿片すべて、これを満州国に売れば数千万元という巨額の富となるとギーズは言う。国家予算を阿片専売で稼ごうとしている満州国だが、今年はケシが不作だった。
そこで阿片を売りさばき、その金で上海を奪い返す。という計画だ。ギーズがなぜここまで潘の加担するのか。上海を制するものは中国経済・中国全土を制する。潘光淋には天下を取る器があるとにらんだからだ。
「青幇の幇主を継ぐであろう潘光淋あんたこそふさわしい」ギーズは光淋の肩をポンと叩いて言った。「おほん へ〜いい話ですなぁ」横で話を聞いていた、髭の男が口を開く。
これだけの阿片を運ぶには骨が折れた、秘密保持のためにも分け前をくれというのだ。「おおそうだったな ではおまえには これをくれてやろう」そういって髭男に銃を突きつけるギーズ。
なんと光淋も同時に髭男へ銃を突きつけていた。「おっ 気が合うねぇ〜」器以上のものを欲張ると破滅する。「どうぞ」「いやそちらこそ」なんと二人は撃つのを譲り合っている。「じゃあ一緒に撃つか」
光淋がいいだすとギーズは「いや こんな小悪党に… 弾の一発ももったいない」と言って髭男を射殺した。『お 俺の人生弾一発以下かよ…… 俺ってバカだった!』

「ほあっ」拳志郎の蹴りが狂雲の顔面を狙う。狂雲はギブスでそれを防ぐがギブスは鈍い音をたてて折れた。拳志郎は脚を少し引き、再び顔面を狙い蹴りを放つ。「ぶぅっ」吹き飛ぶ狂雲。
どうだ? 諦めついたかね

「本当にホントにごくろうさん」って、ドリフかよ。(汗)血を見て「なんだこりゃ」は松田優作デスカ?「○○かね」ってのは隆慶一郎作品っぽい口調だ。
潘親分とギーズ大佐は本当に大悪党ですなあ。まああんな小悪党放っておいたら後々足元見られたりするからなんでしょうけど。
霊王編が終わったら満州国へ突入でしょうか。愛新覚羅溥儀様と金克栄の再登場はありえるのか!?では。

2002/04/09
第三十七話 魔道に落つ!!の巻
来週は蒼天休み。ぐはー。

一息ついて「むん」と気合をいれ、逆に曲がった指を戻す拳志郎。その隙を突くかのように狂雲のギブスが唸る。指を戻しながらそれを避けた拳志郎だが、両手が塞がっていた所為か、
指に気をとられていた所為か、狂雲の腹への蹴りと顔面への拳は避けられなかった。

芒狂雲の阿片の力まで借りての最強へのこだわり。潘は何故だとギーズに尋ねる。ギーズは哀れなほどの拳士としての誇りがそうさせたと言う。

かつて芒狂雲は北斗神拳を求め日本へ発とうとしていた。
だが北斗孫家拳の師父は彼を止め、さらに拳を封じようと立ち塞がった。北斗孫家拳の強さは所詮人間の強さ、狂気の力さえ借りねばならぬ。だが北斗神拳継承者は天帝の守護神。人と神では闘えぬと
狂雲を諭した。しかし狂雲は戯言と一笑。神すら凌いで見せようと狂神魂を突き、師父に襲い掛かった。無数の首刀を繰り出す狂雲に、一瞬にして間合いを詰める師父。師父を凌いだという芒狂雲の思いが
隙を生み、師父はそこを突いたのだ。「忘れ去るのだ孫家拳を――っ!!」師父は両手で狂雲の肋骨の下あたりの秘孔を突いた、筈だった。だが狂雲は秘孔変位を使っていた!
「やはり天は この狂雲を選んだ!! 我ついに 秘孔変位の奥義を得たり!!」こうして狂雲は師父を殺し、魔道に落ちた。

「そんな奥義まで身につけたとすると拳さんは……」心配する葉。その言葉の先を「いや…」と止めるかのようにつぶやくギーズ。ギーズは拳志郎を見て拳の底知れなさを感じていた。それを見た者は死ぬかもと。
「もはや 芒狂雲…後戻りはできないか」

狂雲の攻撃をまともに受け、フラフラと立ち上がる拳志郎。「ごくろうさん よくそこまできたね」と意味不明なことを言った。そると、狂雲の左手が血飛沫をあげた!七百八ある経絡秘孔のうち変位しない
ものがあるのだ。「知らないだろうねぇ 一子相伝の北斗神拳の前では秘孔変位も単なる技のひとつにすぎん」

ハゲ師父登場ヒゲが変だよ!今回はラオウ様vsリュウケンのオマージュですかね。「惜しいかな」って心臓発作でもないのに諦めんなよハゲ。
まあ、孫家拳は変位しない秘孔を知らないんだから仕方ないか。しかし何故「ケンシロウ」って北斗の分派はないとか言い切ってたんでしょ。
伝承者決定後リュウケンに教わるはずだったが、ラオウ様にやられたから?兎角ケンシロウは物知らなさすぎですよなあ。北斗の聖塔解読しても二千年前のことしか書いてないから、それ以降に分派したものついては
わからないのかも。ルールなんていらないのかも。では。

混乱してきそうなので北斗諸派をちょっとまとめてみる。
北斗宗家・極められた拳ゆえに実戦での戦闘力を失っている。北斗の高僧が狼を吹っ飛ばした闘気技もそうなのか。宗家の血を継ぐ者はなにかのきっかけで発動したり生まれながらにして使えたりする模様。
北斗神拳・三家のひとつ劉家。二人の母の愛を知るシュケンが創始。なんでウイグル獄長が劉家と知っていたのか。
北斗琉拳・圧倒的な魔闘気によって位置を見失わせたりするのが特徴。極めると魔界に落ちる。母の愛を知らぬリュウオウが野に下り創始したとアニメで判明。
北門の拳・小説版に登場。北斗神拳から分派したようだが創始者不明。門外不出が掟。サーラがトキのように医療として使っていたのは北門と関係あるのかないのか。
北斗無明拳・セガサターン版に登場。腕はよかったが素行が悪かったため伝承者になれなかった者が逆恨みで創始した。暗黒の拳。
北斗孫家拳・三家のひとつ。狂気の拳。極めると魔道に落ちる。秘孔変位。
曹家・三家のひとつ。まだ登場してないので謎。

2002/04/02
第三十六話 狂気の果てに!!の巻
アニ北DVD化決定!!ついでに廃盤になった音楽編も復刻してほすぃ。あと北斗200Xシリーズ再開しる!

大新世界にギーズが訪れていた。生き返った潘光淋が本物かどうか確かめに来たとのこと。そして平安飯店では、閻王拳志郎と霊王芒狂雲の戦いが始まっていた。
霊王の気で店内の酒瓶が揺れる。拳志郎は凶器の臭いを感じた。昆虫はにおい物質を分泌して情報を伝えるという。肉体を変貌させるほどの霊王の狂気は臭い物質を分泌している、
そのことに大学講師だった拳志郎は学術的興味を持った。闘いの最中そんなことを考えている閻王に対し、霊王は憤怒、自ら攻撃を仕掛けた!とっさに両腕で防ぐ拳志郎だが、
背後の酒瓶の棚まで吹き飛ばされた。バコォーンと音をたて、拳志郎の背中はほとんどめり込んでいく。すかさず霊王のギブスが振り下ろされる…!!

秘孔変位―。北斗孫家拳の極意のひとつだとギーズは言う。秘孔変位とは気と血流を変え、己の秘孔の位置そのものを自在に変えていく究極奥義である。しかしそれを会得するには
狂気によって恐怖に耐えねばならない。かつてギーズは見た。修行時代の瞑想窟で、変位を究めるため阿片の力を借りて自らの秘孔を突いていた霊王を。霊王は北斗神拳を超えるために
この奥義を会得した、唯一の男だとギーズは言った。

ドカッ霊王のギブスは振り下ろされた。が、拳志郎の蹴りが霊王の胸にあたり、ギブスはかわされた。霊王も負けじと拳志郎の足をつかみ、関節を破壊しようとする。
拳志郎はとっさに片方の足で霊王の肩を蹴って体制をわずかに崩させ、起き上がった勢いに乗せて左手の指で霊王のうなじ辺りの秘孔を突いた!秘孔は確実に突いた。
だが、霊王は左手で拳志郎のその指を掴んでいる。「足を放すんだ お前の負けだ」拳志郎の言葉に霊王はニヤっとし、うなじに突き刺さった拳志郎の指を抜いて見せた。
「なに!?」「ふふ きかんなあ」「! ま まさか秘孔変位を」拳志郎が言うと、霊王は掴んでいる拳志郎の指をへし折った!!「ぬぉあ」思わず声を上げる拳志郎。
「日本で惰眠を貪った北斗神拳など………この世から抹殺してくれる!!」

秘孔の位置を変える。心臓や秘孔の位置が表裏逆のサウザー以上ですな。秘孔を正確に突こうとすればするほど外れるというわけですか。
右手はギブス、左手の指は折られ拳志郎大ピンチ!顔がどんどん魔界入ってるぞ狂雲!二話分掲載かよワイルドリーガー!負けるな西洋スーツ!どぶくん打法!熱血男盛り!
なんかおかしくなってきたので、では。

2002/03/26
第三十五話 狂気の拳!!の巻
蒼天三巻五月九日発売。今月二十七日発売のバンチ北斗三十一巻は最終巻です。CR北斗打ちたい。

紅華会新三番頭田学芳邸――大東風飯店
ピラニアの水槽にネズミを放り込む田。「俺たち紅華会に逆らうネズミは… こうなるのよ!! 痛いぞぉ〜」腹をすかせているピラニアは一瞬にしてネズミを食らい尽くした。
田はなぜか死んだ呉の首のギブスを装着していた。『ギブスに目線をひきつける事によって鋼鉄のカツラの疑惑と重さを解消!これ完璧!!』田はネズミをもう一匹放り込もうとした。
そのとき、ゴキンと鈍い音が。カツラとギブスの重さに腰が耐えられないのだ。机にうつぶせになり痛みをこらえる田。「田親分!!大新世界が乗っ取られたぁ 潘の奴に朱支配人が
ブッ殺されました――」と部下がわめいて部屋へ入ってきた。とっさにガバッと田は立ち上がった。が、また腰が耐え切れずそのまま水槽へ頭を突っ込んでしまった!勢いよく流れる
水槽の水。「いでで」田がなんとか頭を持ち上げると顔に数匹のピラニアが食らいついていた。「いでで痛で…誰かとってくれ〜」「ああピラニアをね」「ち 違う!! ギ ギブスを!!
苦じぃ…」でんはガク‥と倒れこんだ。『ホント事故の多い人……』

平安飯店
拳志郎はわざと新聞記者にこの場所を教えたと霊王は読んだ。勝手に自分の死亡記事を書かれたら書いた奴はただじゃおかない、そんな心理を利用したのだと。新聞記者が伝言板
代わりなのだ。ヤクザ同士の喧嘩なのになぜ関係のない玉玲まで殺したのか、拳志郎は霊王に訊ねた。「ふっ 玉玲はこの俺を裏切った!! そしてことあろうに日本人を…
日本人のお前なんぞ愛したからだ!」

大新世界で潘がタバコを一服していた。「玉玲は霊王の許婚だった!!」美しい娘は野望の道具、よくある話だと潘は言う。潘兄妹の義父翁が、玉玲を報酬に青幇の幇主魏教父の
暗殺を霊王に依頼したのだ。だが、暗殺を果たした霊王が見たものは、拳志郎を愛し続ける玉玲だった…。

「俺は日本人が大嫌いなんだ 中国に土足で入ってきた日本人を愛する奴は漢奸だ!そんな奴は死んだほうがいい!!」喚く霊王。
「やはり貴様はただの狂犬だな そんな屁理屈で女を殺すとはお前に女を愛す資格はない」「あの女は俺のものだ どうしようが俺の勝手だぁ」「よくわかった話は終わりだ」
そう拳志郎が言うと突如ギブスを振り上げる霊王。「ふふ見せてみろ貴様の北斗神拳を!! 俺を倒すなど夢を見てるんじゃねぇ―――っ!!」霊王のギブスが拳志郎をピアノごと
破壊した、はずだった。拳志郎はすでに霊王の背後に回っていた。霊王がそれに気づいたとき、頬から血が噴出していた。「そんなモノ振り回すだけ無駄だぞ 狂犬の拳など俺には通用せん」
拳志郎はタバコをプッと吐き出した。構える両者。「なぜ…俺が狂犬と呼ばれるか その意味を教えてやろう」と霊王は左手に気を込めだした。そしてその手で己のこめかみを突いた!
否、握りつぶすに近いか。こめかみに突き刺さる指。ガボンと音を立て頭蓋骨が変形するほどの力だった。
北斗孫家拳狂神魂 狂気こそ究極の闘気我が拳は己の経絡を操り… その闘気を究極に高めるのだ!!」

田はどんどんサイボーグ化していきますなあ。閻王にやられたわけでもないのに。つーか呉の形見のギブスって呉と一緒に姿揚げになったんじゃないの?(汗)
霊王は玉玲殺してなさそうですな。きっとあとから玉玲の精巧な人形が出てくるんだ。(爆)頭蓋骨変形したらホントに犬っぽい顔になる霊王キモイヨー。では。

2002/03/12
第三十四話 復活の狼煙!!の巻
新しいパソコン購入しました。モニターがワイドなんでページのレイアウトが変になるかもしれませんが、ご了承ください。CR北斗打ちたい。

平安飯店――
閉店中なのに中からピアノの音が。霊王と、霊王に無理やり四時間もぶっ続けでピアノを弾かされてるピアニストがいた。霊王も例の新聞を読んでいた。
記事を見て霊王は微笑んだ。ピアニストは勘違いしてもう弾かなくてすむのかとホッとしたが、やり直せと強要される。
「あの本当にもう指が動かないんですぅ〜」「指だけ動かないのはヘンだな 全身動かなくしてやろうか」「えいっ(こっこっこっ殺される!ひ 弾かないと
でも指が動か…)」そう思った瞬間、ズボッと奇妙な音がした。直後、ピアニストの指の疲れは取れ、テンポよくピアノが弾けるようになった。
「急によくなったな…」霊王が見上げると、ピアニストの後ろに閻王がいた。閻王が秘孔を突いていたのだ。「ヘタに無理やり弾かせたら そりゃいじめだぜ」
霊王は自分の死亡記事を書いた記者から、閻王が平安飯店のピアニストだということを吐かせて来たという。「閻王 だがお前がやってるソレも いじめじゃないのか?」

大新世界――
入り口になにやら人が集まりだしている。青幇の残党か。死んだはずの潘光淋が霊王の葬式をやるという新聞の記事を読み集まってきたのだ。
大新世界の新支配人、朱富徳はそんなの聞いてないと喚き散らしている。しばらくして大通りから荷車に棺を乗せ運んで来る一行が。先頭には葉親子が。
それにつられてどんどん人が集まって大行列となっていく。「青幇など何人来ようが蹴散らしてくれるわ――」朱は玄関へ出た。「よぉ久しぶりだな ネズミの朱じゃねぇか…葉だよ」
「あ!?葉!? なんだ葉か」朱もあの張と同じく元々青幇のもので、葉より下っ端だったが紅華会に寝返り出世したらしい。朱は財布から私兵を取り出し拾って消えろとばら撒いて見せた。
葉はそれを踏みつけ「消えるのはお前だ ここはドブネズミのいる所じゃねぇ」といった。その瞬間、朱はキレたのか銃を出した。大新世界は田親分のものだという朱に葉は、
「ここは――… 潘親分のものだろ 潘親分に聞いたほうがいいんじゃねぇか?」と言い返した。「あ!?潘は死んでんだろ?どこにいるってんだ」
葉は棺を見て「そこだよ!」と言って見せた。言われて朱は棺を開けてみた。確かに潘がいる。やっぱり死んでいる、そう思った瞬間、朱の側頭部に硬いものが押し付けられた。
潘が朱に銃を突きつけていたのだ。「俺はドブネズミに大新世界を任せた覚えはないぜ!!」そう言って潘は朱をドガァンと撃ち殺した。松葉杖をつき、潘が棺から起き上がった。
「待たせたな 朋友たち」

平安飯店で、今度は閻王がピアノを弾いていた。「おっと……」ギブスが鍵盤に当たってうまく弾けない。「ふ 噂では… もっと上手いピアニストだと聞いていたが…」
「お前のための葬送曲(レクイエム)だ これで充分だろ」

青幇復活
潘親分カコイイ!!やつれてるけど。(汗)いよいよ次回は霊王とのリターンマッチですかね。とみせかけてまた引っ張るのかな。(爆)
朱富徳と周富徳は関係ないのか。次号のバンチでは蒼天は休みです。では。


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