ネタバレ!?蒼天の拳日記


毎週書くぞゴルァ


2002/03/05
第三十三話 挑発!!の巻
蒼天コミックス累計120万部突破。エンジェル・ハートは200万部らしい。まあ蒼天はAHよりコミックス化が遅いからなあ。

ギーズ大佐にかかってこいと挑発する霊王。だがギーズ大佐はまたも降参と言い出した。「なにを!きさま孫家拳を何だと思っている!!」
「まぁいわば護身術だな」ギーズ大佐は閻王や霊王の強さを認めてはいる。が、拳法家は自らの肉体を武器に闘い傷ついていくことが嫌いなのだ。
「私はそういう連中を操る ココを使ってな」ギーズ大佐は自分の頭を指差しながら言った。「俺たちの存在を認めつつもけなしおって 気にくわねぇ奴だ ブッ殺す」
霊王の眉間にしわが寄る。ギーズ大佐は咄嗟に銃を抜いた。「孫家拳を操る男が銃を持てばどうなるか きさまの額など容易く撃ち抜くぞ」「うぬっ 
てめえ」少し間があって霊王がニヤ‥とし、そして「では撃ってみろ―――っ!!」と一気に間合いを詰めた。「バカめ」ギーズ大佐は二発発砲した。
一発目は鉄製ギブスで防ぐも、二発目は微妙に弧を描き霊王の額を掠めた。血が頬まで伝う。「やるな…… だが 額は打ち抜けなかったぜ ぬ!?」
霊王の異常な聴覚が大勢の足音を捕らえた。「閻王に伝えておけ!玉玲を殺したのはこの俺だ仇を討ちたければいつでも来いと!」
と捨て台詞を残し、霊王はギブスで壁に穴を開け脱出した。「大佐!大丈夫ですか!?」一足遅く武装兵が部屋に入ってきた。
「霊王め…人の家に二つも穴を開けていくとは!」

潘光琳は三日も眠り続けていた。上海中の病院に紅華会の監視がついてなければ、と葉は嘆くが、顔に生気が蘇りもう死ぬことはないと拳志郎。
「でも…拳さん…これから何をする気なんだい?」「玉玲を殺した者 それに協力した者全てに報復する!俺はそのために上海に帰ってきた!!」
次は玉玲を殺したとされる張本人、霊王と闘うつもりの拳志郎。ギブスも補強してある。しかし呉が死に、霊王の居場所は分からないはず。
だが、拳志郎には秘策が…!?

紅華会 新七番頭 陳永祥 邸。イタチの陳が紫禁城で眠っていた秘法の壺を手に入れ大喜びをしていた。「貧乏漁師だったこの俺が皇帝の壺を
手にできたのだ!なんていい時代なんだ おっ触るな!!」壺に触れようとした部下の指を右手の鋏でつまむ陳。その時、ドアの向こうからゴォンと
轟音が鳴り響いた。男が壁に頭をぶつけたらしい。頭が重いのか、フラフラ〜としたかと思うとまたゴィィ〜ンと派手にぶつけた。そして陳のいる
部屋に入ってきた。この度三番頭に昇格した、通称カッパハゲの田こと水虎=シュイフー(カッパ)の田、田学芳である。だが何かがおかしい。
頭には鉄のカツラが乗っていた。呆気にとられる陳たち。田がフラフラしたかと思えば、またもグラァと倒れだした。先程の轟音はコレの所為である。
しかもカツラはボルトで完全固定されている。正気の沙汰ではなかった。田は閻王の件で来たという。ふと紫禁城の壺に目を留め顔を近づけた。
「あっやっぱダメ 重たい」そう言った田はものすごい勢いで壺をカツラでかち割ってしまった。「兄貴!ケガないか?」陳の部下に声をかけられる
と、田は毛がないと勘違いして「はぅは〜」と叫び頭を押さえた。「毛ならあるよ!」「違うよ怪我よケガ!!」「えっあ怪我ね 怪我なんかないよ!!」
田は顔を真っ赤にして「そんな事よりこれを見ろ―――――っ」懐から新聞を取りだした。呉の死亡記事の横に小さな記事が。「なになに霊王こと芳狂雲
死去!?死因不明?」「告別式は大新世界にて喪主は…なっ!!潘光琳だとお!!」陳は驚愕した。しかしこれは閻王が出した告知。潘を救出した事により
紅華会に戦争を仕掛けてきたのだ。それで鉄製ヘルメットなのか、陳は田の頭を見て納得した。

紅華会乱れるとき鋼鉄のヅラ現れり!!
黄や呉にかわるキャラってこれですか、これですか原先生!?ハゲをコンプレックスに持つ原漫画キャラの究極なのかも。(爆)
孫家拳に銃。ってことは北斗神拳に銃を取り入れたヅャギ様も間違ってないことが証明されました。(嘘)
弧を描く弾丸は北斗孫家拳の奥義か何かデスカ?1930年代にブローバック式の銃があるのか(どうも既にあるみたい)疑問になりつつでは。

2002/02/26
第三十二話 青幇再興のために!!の巻
二週間ぶりヴアー。今日はマガジンZの発売日でもあったのでバンチと一緒に千円札で買ったんです。んでそん時レジでお釣り貰うときトレイの上の
お釣りを取ろうとしたところ、誤ってトレイを店員さんに向かって指で弾いてしまって、気まずかったです。………え、オチは特にありませんが何か?

「どうやら狂犬が迷い込んだようだな」ギーズ大佐がサーベルを抜く。窓の外にはまだ霊王がいたのだ。窓ガラスをギブスでブチ割り中へ入ってくる霊王。
「久しぶりだな霊王!」霊王は潘救出のために自分まで利用されたことが許せなかった。「この策士め! 相変わらず目障りな男だ」「ふっそんなに
耳がよくなければ知らずにすんだものを…… 耳が聞こえすぎると長生きできんぞ」「うるせえ!! 決着をつけてやる!こい!!」「ふ やるかね」
二人とも身構えた。何故か双方とも昔から知っていた風な口振りだ。「そんななまくらサーベルで俺と闘うというのか?」霊王は気でサーベルを
ねじ曲げた。パキィンと音を立てて割れるサーベル。破片が床に落ちる。「ふっ…まいった降参」ギーズ大佐はお手上げのポーズをした。すると
霊王が「ふざけるな!!」と喚いた。「構えろ!!北斗の者よ!!お前も使えるはずだ 北斗孫家拳を!!」

上海郊外――公肇山荘
潘は拳志郎や葉たちに再び逢えたことを喜んでいた。だが、ネズミに喰われ傷口から腐った脚の毒がまわってしまい、息も絶え絶えだ。脚は踵から
先が喰われてしまっている。これでは一人で立ち上がることもできないだろう。「約束したはずだ上海の半分は俺にくれてやると!お前は生きてもう
一度上海の王になれ」と拳志郎は弱気な潘に発破をかけた。すると突然葉は顔の包帯を引き剥がした。紅華会にやられた、だが自分はまだまし
青幇のみんなはほとんど惨殺された、と潘が居なくなってからのことを言った。「潘兄貴 生きてくれ!! も もう一度 青幇の仲間のために!!」
葉の目には涙が浮かんでいた。潘の脚をさする拳志郎。どうやら秘孔を探っているようだ。そしてズボッと指を突き入れた。「血も流さず痛みも
感じずにすむ」そう言って拳志郎は中華包丁を手に取り、足首の辺りに刃を添えた。「かまわんな? 潘!!」「……………… ああ!!」
拳志郎は包丁を振り上げる。その瞬間、子英は目を背け、葉の顔はこわばった。ズバン、と振り落とされる包丁。潘光琳は咄嗟に拳志郎の肩を
掴んだ。「け…拳志郎… 何が痛くないだ 充分……痛いぞ」「痛いのはこれからだ」次に拳志郎は拳銃から弾を取りだし、弾の火薬を脚の切り口に
振りかけた。そしてタバコの火を脚に付けた。シュバアッと音を立てて燃える脚。「ぐわぁっ」絶叫する潘。肩を掴む手にも力が入る。
「泣き言は聞こえないぞ潘!!」「なぁ… し しばらく……………気絶させて…くれ…… 今度……目が覚めるまでに……死神と話を……つけて…くる!」
そういって潘は気絶した。「潘さん!!」「拳さん兄貴は!?」「潘が脅せば死神も逃げるさ」潘光琳を抱きかかえる拳志郎。
「帰ろう 青幇の朋友たちが待っている!!」

ギーズ大佐、ただの拳法マニアじゃなかったのね。閻王vs霊王のリターンマッチの前にこんな大番狂わせがあるとは見抜けなかった!
でもギーズ大佐はどっちかっつーと南斗聖拳使いそうな顔してるけどなぁ。
あとどうでもいいけど潘親分、死神は目の前にいるじゃん。(藁)脚の治療の時拳志郎は終始鼻に汗かいてたから相当危険だったんだろうな。
ギーズ大佐は片方の目に前髪かかってて死角ができないのかと小一時間問い詰めたいと思いつつ、では。

2002/02/12
第三十一話 死の乱舞!!の巻
ボワ〜ン攻撃だ!!来週は蒼天休みだそうな。あんまし関係ないがCR北斗の拳の情報求む。

「は 潘は生きているの!?」美玉の声がギーズ大佐の邸に響いた。ギーズ大佐は美玉が潘しか愛さないことを呉は恨み、
潘を嬲り続けていることも伝えた。呉が美玉に罠にはめられたと考えれば、その怒りの矛先は潘へ向くことになる。
だが罠をはったのはギーズ大佐である。美玉はギーズ大佐が何を企んでいるのかわからなかった。
ギーズ大佐の企みとは、拳志郎を利用した潘の救出と、青幇の復活であった。上海の虎と手を組めば一夜にして上海が手中にできる、それがギーズ大佐の企みである。
窓の外で霊王が話の一部始終を聞いていた。(鼻が利くだと… 潘の居場所は公肇山荘と… 教えたのは…………おれか!! くそやられた!!)

上海郊外 公肇山荘。
追いつめられた呉は潘に銃を突きつけた。潘は冥土の土産に拳志郎に会えただけ十分と最早覚悟を決めている。
呉はこんないい奴を見殺しには出来まいと脅しをかける。だが拳志郎から呉の予想外の答えが返ってきた。「殺れよ」「え!? あ?何だって〜!?」
呉は我が耳を疑った。「殺っていいよ その次はお前が死ぬんだ」「いいのか!?ホントに? 銃の引き金ひいちゃうぞ!」「早く殺れボケッ!」「早く殺れよボケッ!!」
引き金を引いたら確実に殺される。呉の顔からは脂汗がにじみ出た。「早くしろ!!」拳志郎が鉄格子を呉の膝元に蹴り飛ばした。
反射的に銃を乱射する呉だったが、拳志郎の姿は消えていた。とりあえずとばかりに再び潘へ銃を向ける呉。だがそれと同時に、銃は子英のモップでたたき落とされた。
「さて今度は俺の番だ」呉の目の前に拳志郎。「待ってくれ拳さん!! そいつは俺にやらせてくれ!!」葉が厨房の包丁を握りしめて叫んだ。
葉は潘を酷い目にあわせた呉が心底許せないのである。それを聞いた潘は包帯男が葉であることに漸く気付いた。
「ああいいよ葉さん 積年の恨み晴らしてやれ!」拳志郎が葉の肩を叩く。「呉!覚悟――!!」葉が呉を刺した!いや車椅子には呉の姿がない。
「こっちこっちい」なんと呉、実は脚が動くのだ。しかもスプリングシューズを履いていることによって俊敏に動ける。「死ぬのはきさまらだぁ〜」呉の腕から仕込み刃が飛び出す。
「手も足も出まい! 死ねぇ」襲いかかる呉。拳志郎は子英からモップをス‥と取りあげ、呉の口へ突っ込んだ!そしてそのまま大釜へ放り込んだ。
「こんな豚料理じゃ誰も見向きしねぇな」「会いたかったぜ 朋友」「待たせたな 朋友」

呉東来ニイイチンスラ…かな?霊王は耳がいいのか。で、呉はドクター中松ですか?(汗)では。

2002/02/05
第三十話 朋友を救え!!の巻
ズゥン。蒼天コミックス1〜2巻、累計120万部突破だそうです。あと2/6(水)ローソン・バンチワールドセレクションというのが発売されるそうです。
北斗の拳からケンシロウ激闘編とラオウ死闘編、花の慶次から傾き御免編といくさ人の決意!編、
シティハンターからがんばれ!香ちゃん!!編と海坊主にゾッコン!!編が各495円(+税)で発売されるそうです。お求めはお近くのローソンで。
ついでにバンチワールド花慶21巻も。

フランス陸軍情報武官シャルル・ド・ギーズ大佐邸。そこには美玉がいた。呉から身を隠すよう促すギーズ大佐。だが呉に触れられるくらいなら死を選ぶと美玉は相変わらずの鼻っ柱が強い。
「だが囚われの身の潘光琳… ヤツは今度こそ最期だ」ギーズ大佐の呟きに美玉は驚愕した。「…潘が…生きている…!?」

羅龍盤が地面に落ちた。羅龍盤が表を向いたということは、行き先は公肇山荘決まった。すぐさまエンジンをかけ車を発進させようとする葉。
だが道路の真ん中に一人の男が立ちふさがる。やけに怖い顔の男だ。「あ!」と拳志郎は声をあげて気付いた。『あいつ』も右腕を折っているはず、よくでてきたな。拳志郎は思わず微笑した。
男は拳志郎一行を行かせまいといった雰囲気だった。拳志郎は煙草を吸い一言「轢いちまえ!!」と言った。車が来れば避けるしかない、葉親子は妙に納得し、アクセルを一気に踏み込んだ。
だが男はまるで避ける気配を見せない。男はマントから右腕をヌオと出した。拳志郎と同じ、否拳志郎より立派な鉄製ギブスをしていた。
そしてそのギブスを水平に振る。「ふせろ!!」拳志郎が咄嗟に叫ぶ。なんと車の屋根を吹き飛ばされてしまった。驚きを隠せない葉、
気付けば子英の姿がない。子英は吹き飛ばされかかっていたが、拳志郎のギブスに付いてる鋏につままれてなんとか吹き飛ばされずに済んでいた。
「ふぃーあいつ何者なんだよ一体」「あいつが霊王だ」「ぬえ!?そ それをはやく言ってよ」

公肇山荘では今正に呉が潘を揚げようとしていた。高笑いする呉に潘が口を開く。「急に殺してくれるとは…どういう風の吹き回しだ」呉は「うぐ」と
声を詰まらせ、「美玉の奴…この俺様を罠にはめて殺そうとしやがったんだ!」と右手の包丁を小刻みに震わせた。まだちょっかいだしていたのかと潘は少し呆れたような顔をする。
「お前鏡を見たことがあるか?」潘の問いにびくつく呉。「いいか呉東来男の顔は生き方で決まるんだよ さぁ早くやれ俺は笑って死んでやる! いい男は死んでもいい男なんだよ!!」
顔にコンプレックスを持つ呉は猛烈に怒った。「油に――ぶっこ…」と喚き駆けた瞬間、誰かが大釜に落ちた。「ぁぎゃわ」と断末魔をあげているのは呉の部下だ。
更に次の瞬間、呉の頭上から白い粉が振ってきた。小麦粉か、呉が見上げたそこには拳志郎の姿が。鉄箸でギブスを鳴らしながら拳志郎は、
「好! 做菜口巴!! 主催は豚の姿揚げだ!!」

そろそろ呉もお終いですかねぇ。っつーか玉怜はどうなったんでしょ。あと葉さんがアクセル踏み込んだときの擬音がバコォーン。バコォーンって(汗)では。

2002/01/29
第二十九話 龍に問え!!の巻
お久し。最近隔週だぞバンチコラ。
そんなことより一寸聞いてくれよ。今日バンチ買ったんです。バンチ。そしたらなんか黄金の明星の数ページが開けないんです。
で、よくみたら端っこがちゃんと切り離されてないんです。もうねアホかと。馬鹿かと。オマエラな、ちゃんと切り離されてないバンチコンビニに平積みしてんじゃねーよボケが。(以下略)

車の整備工場。車の下部を整備している男が「おーい誰かそこの取ってくれ」と頼んだ。そこへ通りかかった小柄な者が、「ありがとう工具ももってくよ」と取っていってしまった。
子英の仕業だった。盗んできた鉄の部品や工具は拳志郎の折れた腕の応急手当のためのものだった。肘のあたりにはへんな鋏がついている。
上海で拳法修行していた頃はこう治していたらしい。拳志郎はスパナで鉄で補強した腕を叩き、仕上げをした。流石に痛かったのか、くわえタバコを落とし腕を上にあげ痙攣した。
先程闘った霊王からは、蘇州河と線香の臭いがした。おそらく墓地だろうと拳志郎はにらんだ。女優狂いの呉に関わる墓。それは半年前に自殺した
人気女優、林燐夕のものではと葉親子は推測した。呉は例の異常な性癖により燐夕を自殺に追い込み、彼女の墓の傍らに自分の先祖の霊廟を移築したのだという。
そこは新閘付近に開かれた蘇州河のほとりの墓地、公肇山荘だ。しかし、場所が判っても下手に動けなかった。なぜなら美玉の身も危ういからだ。

紅華会 四番頭 呉東来邸――
呉は部下達を横一列に並べさせ、銃を突きつけ尋問した。いや喚いた。美玉が俺に惚れていると言ったのは誰だ、グランドシアターに現れた閻王と美玉グルだと。
呉は銃を持つと始末に負えない。部下は即座に美玉を連れてこようと邸を飛び出そうとしたが、呉に呼び止められた。殺される、皆そう思った。
「久しぶりに 料理をつくろうかな〜」呉は笑みを浮かべながらそう言った。美玉の誕生日祝いに手料理をごちそうするのだと。部下達は驚愕した。
(うえ〜んあの料理をつくらされるなら死んだ方がましだ―――っ)部下達は半泣きだ。

その頃拳志郎は羅龍盤なるものを取りだした。密教占星術極めたとある道士かがくれたものだという。困ったときはこの龍に聞けと…

拳法修行中に大怪我をし路地裏の長屋で倒れ込んでいたときのことである。一人の老人が拳志郎の顔を覗き込んでこう言った。
「お主…何とも不思議な相だわい 読めぬ…お主の運命が」世の宿命というものは変えられない、だが人の運命は変えられる。拳志郎は正に
運命を自在に変えていく相をしている、だから読めなかったと老人は言った。拳志郎は自分が北斗の者だと読まれたと思った。途方に暮れた顔をした
拳志郎に道士は羅龍盤を差し出した。道に迷うときこの龍に是非を問え。是なら表、非なら裏。「そんなものを貰う義理がない」と拳志郎は断りかけたが、
道士は運命を変えるのは縁だ、強く念じれば良き縁と出会う。道士は北斗の者と出会う縁をずっと念じていたという。「北斗の者よ 良き運命の度を!!」

拳志郎は羅龍盤を手に置き、「潘のもとへ行く!!是か非か!?」と親指で羅龍盤を高く弾いた!

上海郊外――公肇山荘
煮立つ大釜。指を突っ込み案配を確かめる呉。大釜の上には潘光琳が吊されていた。美玉には龍虎闘を振る舞うという。龍虎闘とは呉の故郷広東の名物で、
蛇と猫の炊き合わせだそうだ。断末魔の形相をカラッと揚げ料理に添える。そして、龍虎闘メインの肉となるは、上海の虎と言われた漢、潘!!
好! 做菜口巴!!

道士のホヤホヤって笑い声なの?(汗)龍虎闘=ロンフートゥってのはほんとに広東料理にあるようで。流石に人肉は使わぬだろうが。(爆)
猫の代わりに狸を使うのもあるみたいです。しかし呉はいろんな銃隠し持ってるな。銃について調べたいんだが、どう調べりゃいんだか。では。

うえーん、あの料理をつくらされるなら死んだ方がましだよーー。
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄∨ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
            ∧_∧
          ( ´Д⊂ヽ
          ⊂紅華会ノ
           人  Y
          し (_)

2002/01/15
第二十八話 北斗同士の闘い!!の巻
バンチのポケットカレンダーみつからない。ヴアーみつからない。クソ。

グランドシアターから逃げる人々。騒動を起こした呉は死んだように意識を失っている。部下達はこんな親分は死んでいて欲しいと思った。
息をしていない、死んだのか。そう思い部下達はホッとする。が、呉は息を吹き返した。部下達は引きつった笑顔で呉を煽てるのであった。
潘の居場所を知る霊王。最早拳志郎には霊王を倒し、白状させるしか術はなかった。拳志郎はタバコを一息で吸い尽くし、ブッと灰を吹き飛ばした。
構える拳志郎。同時に霊王も構えた。

外で待機していた子英も銃声に気付く。拳志郎に何かあったのか、子英はうろたえた。そんな子英をみて葉さんは、「男は滅多にオロオロするもんじゃない」
と、檄を飛ばした。最後の最後で力が貸せるのは俺たちしかいない、と。

拳志郎の足下に落ちているスプーンがカタカタと音を立てて動き出した。すると、拳志郎は片膝を付いてうずくまってしまった。
なんと霊王が拳志郎の気を抜いていたのだ!北斗孫家拳操気掌により力を削がれた拳志郎。しかしよろめきながらも拳志郎は立ち上がり、
「いいだろう なら抜くだけ抜いてみろ!お前がそれに耐えられるならな」と気を溜め始めた。「どれだけ気を溜め込もうと 全部抜いてやる」と霊王。
だが、拳志郎は奇妙な呼吸法によって気を溜め、腹部の前で不思議な構えをし、気を一気に解放した!霊王の掌が弾かれ、その隙を突いて拳志郎が間合いを詰めた!
「あたっ!!」拳志郎の蹴りが霊王の耳をかすめる。間髪おかずに何発もの蹴りを繰り出し霊王の体勢が崩れたところに裏拳!霊王も負けじと裏拳を放ち、
ふたりの拳が初めて交わった!そして、ふたりの腕は裏拳の衝撃により折れてしまった!!

外でぎらつく北斗七星。グランドシアターに警察がなだれ込んできた。その時葉さんの車に何かがドスンと落ちてきた。何者かの頭がフロントガラスをぶち破る。
拳志郎である。煙草に火を付ける拳志郎。やはり腕はプランプランだ。グキンと腕の骨の位置を直すと拳志郎は潘の居場所が分かったという。犬並の嗅覚で、
霊王から漂う、潘と場所を示す匂いを感じとったのだ。「行こうぜ!! 朋友に会いに!!」

テーブルの上に仰向けになっている霊王。「北斗同士が闘えばこうなるか…次は腕だけではすむまい…!!」

うおーバトル見せてくれましたなあ。裏拳が交差して腕が折れるのは凄いんだか、もろいんだか。(汗)
北斗の奥義で卑怯なのは多々ありますが、気を抜くってのもかなりの卑怯技ですよなあ。
あ、そうそう。明日発売のバンチ北斗最新巻に某愛戦士が降臨するので買いましょう。(爆)では。

2002/01/04
第二十七話 戦乱の世の宿命!!の巻
新年明けましておめでとう御座います。今年も「北斗初見の感動を忘れたので、蒼天初見の感動(感想)を記して(晒して)みよう。」なコンテンツ、
蒼天日記をどうぞ宜しく。…そんなことよりちょっと聞いてくれよ。今日近所のコンビニへバンチ買いに行ったんです。バンチ買いに。
そしたら今週のバンチも合併特大号なんですが、次号も合併号なんです。で15日(火)発売なんです。もうね、またかと。また20円高いのかと。
(以下略)

にらみ合うボーイに見えない二人。その後ろで呉は未だ銃を乱射していた。呉がイギリス人を殺してしまったことにより共同租界警察が来る。
フランス租界に逃げなければ呉とその一味は捕まってしまうだろう。だが呉の部下達は銃を乱射する呉を止める手だてはなく、ただただ流れ弾に
当たらぬよう身をかがめるばかりだ。弾が切れても車椅子から別の銃を取りだし、再び撃とうとする呉。が、呉の目の前に閻王が。呉は素早く霊王の陰に隠れた。
閻王を殺せと命令する呉。しかし霊王は「あ!?」と呉を睨み、左手を呉の顔に押し当てた。「おまえうるせえんだよぉ」霊王は左手に気を込める。
「俺は元北洋軍閥の章元帥に頼まれたから来ただけだおまえのためじゃない! おまえが俺に命じるな
霊王は気を呉の顔に送り込んだ。呉の顔がゆがみ、そして気絶した。

そのころ美玉は控え室にいた。銃声を聞き、何が起きたのかを誰かに見に行かせようとする。そこへギーズ大佐がやってきた。
ここを出ることを美玉に促すギーズ大佐。拳志郎が騒ぎの決着をつけるのならばここに残ると言う美玉だが、霊王も潜んでいるので危険である。
だからギーズ大佐はグランドシアターから出ることを促しに来たのだった。

フロント―――
呉に用があるので霊王にどいてもらうように言う拳志郎。呉から潘の居場所を聞き出すためだ。だが、霊王はどかなかった。「俺は潘の居場所を知っている」
「ほう」と拳志郎は霊王に背を向けテーブルの前へ立った。「そうか………ならば」と拳を握り、「呉東来春は用なしだな」と同時にテーブルを叩き、
浮き上がったナイフとフォークを素早く手で払って気絶している呉へ放った!だが、それらは全て霊王に掴み取られてた。「手を抜くな閻王」
霊王が気でナイフとフォークを曲げ始める。そしてそれらは徐々に球体になっていった。瞬時に閻王へ向かってその球体を投げつけるが、紙一重でかわされた。
「北斗孫家拳…… 操気術か……」拳志郎はパクリと開いた傷口から流れる血をを手ぬぐいで拭った。北斗の分派が出会う、それは起こってはならない運命。
拳志郎がそう言うと、これも乱世に生まれた北斗の拳の宿命と霊王が言い返した。

白馬寺―――
魔の凶運期、星々が天命亡の周期に入った。北斗の星々が交わるときは大天命亡の時。これを恐れ、僧侶達は老師の元へ集まっていた。
最早この国を救う手だてはないのか、と僧侶の一人が言うと老師は、白光を放つ金人が東方より飛来する夢を見たと告げる。正に天帝のお告げである。
『天よ…あなたはこの戦乱の世に北斗神拳をもって何をたくらむというのか…!!』

なんかすげーことになりそう。んあーもうはやくバトルを見せてくれ!(汗)白馬寺のあの塔は斉雲塔といって、なんでも中国最古の仏塔だとか。
しかし久々にハゲがいっぱい出てきましたな。「おお!!まさに天帝のお告げが!!」とか驚いてるハゲ達見て笑ってしまいました。(爆)
九日はいよいよ蒼天二巻発売ですね。では。

2001/12/18
第二十六話 好機迫る!!の巻
ぐはー。今週は合併特大号なんですが、バンチグッズ大プレゼントもあります。蒼天のドラゴン・パオ、中坊のMEAロゴ入りマグカップ等々…。
そんな中にかじめのお風呂セットなる「ばかってい!」なグッズがあります。(汗)かじめマンセー。応募まっしぐらじゃ!!(爆)

街には大女優、楊美玉の大きな看板が並んでいた。そこへ止まっている煙を吐く怪しい車。通行人が運転手を見てギョッとした。運転手は葉さんで
あり、後ろには拳志郎が乗っていた。そこへ小用を済ませた子英が戻ってくる。心なしか人々は車を避けて通っているようだと子英は思った。
拳志郎達は美玉を張ることによって呉の居場所を掴もうとしているらしい。そこへ一台の車が急に現れた。降りてきたのはギーズ大佐だった。
ギーズ大佐は、呉が三日後にグランドシアターに現れることを美玉に頼まれて知らせに来たのだという。美玉は自分の誕生パーティーに呉を招待したらしい。
拳志郎を疑った事への詫びだと。美玉は拳志郎の心を見抜いていたのである。そしてギーズ大佐自身からの知らせもあった。
「いいか呉のそばに霊王がいる 北斗孫家拳のな…」
七年前崇山少林寺が焼失し、その時盗み出された秘伝書に北斗三家のことが記されていた。北斗三家とは三国志の時代、孫家・曹家・劉家の
三英雄を守護するため分派した北斗神拳のことである。その秘話が秘伝書に記されていたのだという…。

三日後―――グランドシアター
呉が主賓(客の中で中心となる一番大切な人)として招かれた。ご機嫌の呉は何やら粉薬を一気にのみ、力(精力?)を漲らせている。
「うう〜ん来た来た来た来たドクンと来たあ 今夜はハッソォ(ハッスル)! ハッソォ!!」この上機嫌ぶりのお陰でここのところ
銃を振り回していないらしく、部下達に安堵の笑みがこぼれていた。カウンターで金の延棒10本を誕生祝いにと、レバーで車椅子のクレーンを操作して出す呉。
口髭の受付係が「それではこちらにご記帳下さい」と言った途端、呉の様子がおかしくなった。なんと呉は字が書けないらしい。
筆を逆さに持ったまま硬直する呉。銃以外は握ったことがと言い訳しかけたそのとき、後ろに並んでいたシルクハットの髭が、記帳を催促してきた。
「マサカッ名前が書けナイですか」シルクハット髭がそう言うと、呉の部下がその場からズザッと身を引いた。シルクハット髭は更に「ハハ〜ン 
書ーけナイデすか!! じゃーブタの絵でも描いたらドーデスか しるし!しるしでいいよ」と言って呉を煽った。呉はとうとうブチキレた。
お約束の乱射が始まった。シルクハット髭を撃ち殺しても一向に止まらない呉。その背後に近付くボーイに扮装した拳志郎。だが、その前をボーイが
立ちふさがった。霊王だ。
「…おまえどう見ても ボーイには見えねーぞ」「あんたもな」

エ―――――(;゚Д゚)―――――!?また新たな分派かよ!!(爆)
北門や無明拳よりは歴史が古いようですが。中国が三つに割れたから中原の王を護る北斗の三つに割れた、と。
ウイグル獄長が言ってた「劉家北斗神拳」ってのが、北斗三家のひとつと。で、霊王が孫家であともうひとつ曹家があると。
三国志は横山光輝氏の漫画かじった程度だからなあ。ヨーワカラン。勉強せねばならんでしょうな。
次号のバンチも合併号で、来年の1/4(金)発売となります。元旦が丁度火曜で休みなわけですな。1/9(水)には待望の蒼天二巻!
つーわけで今年の蒼天日記もコレが最後です。よいお年を!! ハッソォッハッソォッハッソォーッ

2001/12/11
第二十五話 忍び寄る影!の巻
寒い。寒いぞ最近。

閻王被害者の会(爆)の視力(頭部?)をやられた紅華会メンバー。某国の科学の粋を集め完成した装置で視力を回復させようとしていた。
早速レバーを操作した。すると、義眼がせり出し、よく見えるようになった…と思ったら、激痛が走り結局失敗。
今度は呉がうなだれている。それを発見したイタチの陳は「おい!!首が落ちてるぞ…キコキコしてやれ」と部下に命令。
すると呉は、「別動手!!(ドントタッチ!!)」と叫んだ。なんと呉はよだれを垂らしながら美玉の写真を眺めていたのだ。
陳は、目立つ女優じゃ閻王に居場所を掴まれるから大概にした方がいいと呉に忠告する。なにしろ呉は光琳と玉玲を始末した(ことになってる)、
真っ先に閻王に狙われそうな男である。だが呉は「ああ〜没問題没問題(大丈夫大丈夫よ)」と余裕の笑みを浮かべた。
「じつは義兄弟の元北洋軍閥の章元師があの男を動かしてくれたのよ」と呉。それを聞いた一同は「えっ!?」と声を上げた。
「北洋軍閥と言えば…」とポグポグメカアゴ。「ま まさか!?」
「そお霊王よ!!中原が誇る伝説の北斗の拳は 何も北斗神拳だけではないのよ!!

美玉の部屋―――
美玉は拳志郎の手に触れながら、「この手で あなたは…この手で…潘と玉玲の哀しみをすくいとったと…………」と言った。
拳志郎曰く、潘に親殺しという心の傷を負わせたくなかったのだという。しかし翁を殺したあの直後、部屋に玉玲が入ってきた。
翁を殺したことを感づかれたかも知れない…。拳志郎はそれを気にしていたのか。だが美玉は、玉玲は拳志郎や潘が思う以上に強い女性であり、
きっと哀しみにも耐えただろうと涙ながらに言った。その涙を拳志郎は指で拭ってやり、玉玲を殺したのは誰かと聞いた。
本名はわからないが霊王だと美玉は答える。「霊王!?」そう叫んで、拳志郎は立ち上がり、美玉に背を向け、部屋から去ろうとした。
「もう これ以上あなたが哀しみを背負うことはないわ 拳志郎 お願い!上海から消えて!!」「確かに俺たちは馬鹿だ
だが義を失ってまで生きたくはない

潘の独房に忍び寄る怪しい人影。独房のドアを開けて入ってきた。どうやら青幇生き残りらしい。閻王が上海に帰ってきたので、
もう一度上海を取り戻すためここを抜け出そうというのだ。だが、潘は突然「霊王!!」と叫んだ。様子がおかしい。
ネズミたちも何処かに消え不気味なほどの静寂感に包まれた。とその時!天上から降りてくる人影!!青幇が気付くと、
何者かの両手が青幇の首を横から挟み込むように襲いかかり、ボコッグボスと音を立て首にめり込んだ。青幇が呆気にとられていると、
今度は掌が頭上からフワッと降りてきて、ポンと頭のてっぺんに置かれた。「や…やめ…ろ」潘の願いも虚しく、
青幇の男は「ぷぽ〜べは」と叫び、頭の先から血と脳(?)を吹き出して絶命した。青幇の者を殺した男は、今度は
潘光琳の身体を撫でだした。「ほおう たいしたものだ こんなになってもまだ命の気が張っている 潘光琳 久しぶりだな」
(に…逃げろ 拳志郎逃げろ!!)潘は心の中で叫んだ…。

キタ―――――(゚∀゚)―――――!!やっと拳志郎とまともに殺りあえそうなのがでた!!(汗)
中原が誇る北斗の拳は北斗神拳だけではない。ってことは…北斗琉拳?北門?無明拳?琉拳だったら「魔王」を名乗りそうなもんだが…。
この霊王と言う男が玉玲を殺したらしいですが、見た感じ、女好きそうな紅華会とは違い、女性にハァハァせずに殺しちゃいそうっぽいですな。
はたまた意外と生かしておいてるのか。気になるところ。
そもそも霊王って何でしょ?霊界の王?中国戦国時代の趙の君主に武霊王なんてのがいたらしいですが、関係あるんでしょうか。では。

2001/12/04
第二十四話 裏切りの荒野!!の巻
二週間ぶりだコラ。

「かっくっ くか」崔は苦しそうに呻いた。拳志郎の指が崔の首のリンパ節辺りを突いていた。
こんなとこ指で突きゃあ、秘孔に届かなくても苦しいYO!!(爆)と言うか戦闘シーン省略かよ!!
五形拳を極めた崔を造作もなく仕留められる力がありながら、なぜ玉玲の心を受け止められなかったのか、美玉はわからなかった。

ある年のクリスマス前夜。
潘光琳ら青幇は、阿片売買をめぐって戦争状態だった大六股党のボスたちと平和協定を結ぶため秘密会議に出かけた。
だがその場に紅華会による爆弾が投げ込まれ、潘は多くの部下を失い、潘は死に損なった。
ヤクザは馬鹿だから欲と意地が先走り、仲間が死ぬ。政治家達にいいように利用される。ヤクザ同士手を結ばねば皆のたれ死になのである。
ヤクザとは不自由なものなのだ。上海で生きていくための道など選べないのである。
葉さんが浮かばぬ顔で部屋に入ってきた。紅華会が会合の場所を何故知っているのか納得できず、紅華会の者を半殺しにして吐かせたらしい。
青幇に裏切り者がいた。その人物とはなんと、潘と玉玲を孤児院から引き取ってくれた養父・翁親分だったのだ。
翁の野望は青幇の幇主になること。だがもし潘が会合をまとめていたら現在の幇主・魏教父は潘を後継者に指名していたかも知れない。
翁にとって、手柄を立てすぎた潘は野望の邪魔になったのだ。野望は時として人を狂わせる。このことを葉から聞いた潘はしばらく沈黙し、
「玉玲を頼む!」と拳志郎に言った。潘は自らの手で翁の野望を止める覚悟を決めたのだ。潘は翁に魏を殺せと命じられていた。義と絆を守るため潘は立ち上がった。

翁洪元 邸。この日は翁の誕生パーティーが開かれるようで、庭には音楽隊やはしゃぎ回る子供たちがおり、翁はそれらを窓から眺め微笑んでいた。
「親父!!」花束を怪我した方の腕に抱え、潘が現れた。潘は花束から銃を取りだした。窓を向いたままのの翁に銃を向ける潘。
しかし、今までの翁の恩が引き金を引くことを躊躇わせたのか、潘には撃てなかった。翁はクルッと車椅子を回転させ潘の方を向いた。その手には銃があった。
「光琳よ お前は優しすぎるこの世界はお前には無理なんだよ」「そうみたいだ 殺してくれその方が気が楽だ」潘は銃を下げ、目を閉じた。「逝け!!」
引き金に掛かった翁の指にググ…と力が入る。ゴトリ‥奇妙な音がした。潘はその音で目を開いてみた。いつの間にか拳志郎が翁の背後にまわり、
秘孔を突いていたのだ。「眠るように 逝くがいい…」

拳志郎は、光琳と玉玲を愛していたからこそ、その悲しみを背負ったのだった…。

今回はバトル無し&ギャグ無しのシリアス編でしたな。
崔は余裕で倒せるだろうと思ってましたが、まさかバトル省略とは見抜けませんでした。(汗)では。

2001/11/20
第二十三話 血塗られた宿命ゆえにの巻
どうも。のど飴でだいぶ喉の痛みがひいてきました。のど飴ワッショイ!!

バルコニーに一人たたずむ美玉。部屋の中には拳志郎が、潘・玉玲・美玉の写った写真を見つめている。
「楊美玉 あんたは今や上海…いや中国一の女優…夢が叶ったな」「今はあなた以上に上海で有名な人はいないわ」
そんなやりとりをしていると部屋のドアが開き、男が酒を運んできた。テーブルに酒を置くなり、男は拳志郎の顔をジ〜ッと見つめた。「以前 どこかで!?」
男は顔を近づけた。拳志郎それを避けるように身体をのけぞらせ、手をチャイチャイと振ってみた。だが男は更に顔を近づけてくる。
「ありがとう崔!!さがっていいわ」美玉に声をかけられ漸く顔を近づけるのをやめ、蝶ネクタイを直す仕草をしてみせた。
この崔という男、南派洪家門五形拳を極めているらしい。だからこそ雇ったのだと美玉は言った。
拳志郎は再会を祝して乾杯をしようとした。が、美玉の拳が拳志郎のアゴにヒット!流石の拳志郎もくわえていたタバコをふきだし、
座っていた椅子ごと倒れ込んだ。「素敵な挨拶だ…」
「潘も あなたも 男ってどうしてそんなに勝手なの… 意地だ友情だって勝手に死んで勝手にいなくなって… 残された女は…
残された女はどうなるの!?」美玉は叫んだ。拳志郎が上海を去った後の玉玲は…

玉玲は拳志郎と出会った黄浦江の川岸で、拳志郎の帰りを祈っていた。大事な人が帰ってくるように願って、灯籠流しをしていた。
河を抜けた海の向こう、拳志郎の生まれた日本へ一緒に行ってみたかったと涙しながら祈っていたのだ。だが、玉玲は灯籠流しの意味を間違えていた。
灯籠流しとは死者の魂をあの世へ送り出す儀式である。美玉はそれを知っていながら言えなかった。玉玲があまりにも可哀想で…。

美玉は拳志郎に自分の前へ二度と現れないように言った。しばらく間があって、拳志郎は席から立ち上がった。と同時にまたも部屋のドアが開く。
崔だ。「思い出したぜ あんた閻王だな あんたの賞金首は俺がもらおうか」これを聞いて美玉は崔に下がるよう命じたが、金に目が眩んだのか、
美玉を叩いて上着を脱ぎ、構えて見せた。
「これをみてもわかるだろ 俺の血塗られた宿命を… 俺は… 玉玲を幸せにできる男ではなかった」
「!! で ではなぜ再び上海に!?」
「ただ 義のために」

無防備とはいえ北斗神拳伝承者を殴り飛ばした美玉つえぇ〜っ!!(爆)
南派洪家門五形拳って、たしかあの黄飛鴻は南派少林洪家拳の使い手でしたよな。
崔の仏山無影脚きぼんぬ。(無理)あと五形拳で検索したら鉄拳3のレイ・ウーロンってヤロウがひっかかりました。
これなのか。ってか、こういうのは北斗の庭園の管理者様が専門なのでまぁいいか。(爆)では。


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